■リチャード・スキャーリーさんの絵本 |
1919-1994。アメリカ、ボストン生まれ。ボストンの美術学校を卒業後、ニューヨークで雑誌の挿絵などを手がけ、1946年から絵本の制作を始める。今までに出版された絵本は約200冊、十数ヶ国語に翻訳され、発行部数は世界中で数千万部ともいわれる。 (『スキャーリーおじさんのにぎやかなビジータウン』BL出版、表紙カバー裏見返し 著者紹介 より) |
3『ありがとうのほん』*7『めいたんていサムとタドレー』*9『まちのゆうびんやさん』 |
ありがとうのほん
ビーケーワン
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講談社のピクチュアブック 3 『ありがとうのほん』 リチャード=スカリー作 渡辺茂男訳 講談社 1979年 品切れ
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ねこのハックルとみみずのローリー、ぶたのはいはいといやいや・・・楽しい動物の仲間たちと一緒に、エチケットやマナー、ルール、やさしさや思いやりについて学べる絵本。
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リチャード=スカリーさんの描く擬人化した愛らしい動物たちがにぎやかに大集合、よいこのみんなに、いろいろなお手本を見せてくれます。 ねこのハックルとみみずのローリーが、朝起きて学校に行き、夜ばんごはんを食べて眠るまで、今日も一日元気に楽しくきちんと過ごす、「きょうもげんきで」
いつもいつもいやいやばかり言っていると、楽しいことないよね。いつも「はい。」ということをきく「はいはい」と、いつも「いやあだよ。」ときかない「いやいや」の、2匹の正反対の性格のこぶたの兄弟が、それぞれ「はい。」「いやあだよ。」と言ったばかりに、それぞれどんな一日をすごして、どうなったかな?・・・「はいはいと「いやいや」」
そのほかにも、 カバのティリーがおともだちをお茶に招待するお話・・・「ティリーのおきゃくさま」、 ぶたのドリーのお誕生日パーティーのお話・・・「ドリーのおたんじょうび」 いぬのおまわりさんのマーフィーさんが活躍しながら、身の回りの危険についておしえてくれる「マーフィーさんのこうつうきそく」、 みみずのロウリーがきらいなけむしは、こんなけちんぼけむし、ごみすてけむし、がつがつけむし・・・「みみずのロウリーのきらいなけむし」、 ハックルやローリーたちが、エチケットやマナー、思いやり、やさしい心をおしえてくれる、いままでの総まとめ的ページ・・・「すてきなおともだちとなかよしさん」 が、あります。
原書は『Please and Thank You Book』1973 Random House, Inc. とあります。 アマゾン洋書ではこちらなど。↓
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『Richard Scarry's Please and Thank You Book (Random House Picturebacks) (ペーパーバック)』 Random House Childrens Books (1973/10)
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邦訳の表紙と同じだと思われます。
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めいたんていサムとダドレー
ビーケーワン
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講談社のピクチュアブック 7 『めいたんてい サムとタドレー』 リチャード=スカリー作 渡辺茂男訳 講談社 1979年 品切れ
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リチャード=スカリーさんの愛らしくてにぎやかな動物たちのイラストと、ちびっこ探偵気分の楽しめる絵本。描かれかれる動物たちはみんな可愛くて無邪気で愛嬌たっぷりですが、その可愛らしさにだまされないで、気をつけて、よーく見てね。
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けっこんしたばかりのぶたのピッグさんとピッグおくさんは、船で仮装パーティーを開きました。プレゼントにもらった真珠のネックレスと金の懐中時計を、宝石泥棒から守るため、探偵のサムとタドレーも海賊の衣装を着て招かれています。 船が出港すると、まずお昼寝中のピッグおくさんから、真珠のネックレスがチョキン!切られて盗られてしまいました。はさみを持った泥棒の手は、白い粉だらけだったので、おくさんのドレスも粉だらけに・・・。
「はんにんにはしろいこながついているにちがいない。」 名探偵サムとタドレーの出番です。 ケーキをやいて小麦粉だらけのコック、ベビーパウダーをひっくりかえしたという赤ちゃんのねずみ、・・・ふたりはつぎつぎと、疑惑の白い粉をつけた動物たちにあたってみますが・・・。
リチャード=スカリーさんの、ながめているだけで元気がでてくるような、お茶目で愛らしい動物の線画の絵本です。仮装パーティーということもあって、色とりどりのさまざまな衣装姿も楽しめるので、ますますうきうきにぎやか。犯人探しも鮮やかで、小道具の茶目っ気にもにっこり。
原書は『GREAT STEAMBOAT MYSTERY』1975 Random House, Inc. とあります。 アマゾン洋書ではこちらなど。↓
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『Richard Scarry's Great Steamboat Mystery. (Random House Pictureback) (ペーパーバック)』 Random House Childrens Books (1975/08)
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リチャード=スカリーさんの、名探偵サムとタドレーの活躍を描いたほかの邦訳絵本には、
邦訳
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原書
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『スカーリーおじさんの<たんてい絵本> スーパーマーケットじけん』 偕成社、1973年、品切れ |
『THE SUPERMARKET MYSTERY』 1969 RANDOM HOUSE Inc.,New York |
『スカーリーおじさんの<たんてい絵本> パイをぬすんだのはだれ?』 偕成社、1973年、品切れ |
『THE GREAT PIE ROBBERY』 1969 RANDOM HOUSE Inc.,New York |
などがあります。
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まちのゆうびんやさん
ビーケーワン
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講談社のピクチュアブック 3 『まちのゆうびんやさん』
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リチャード=スカリー作 渡辺茂男訳 講談社 1979年 品切れ
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ぶたのピッグさんはゆうびんやさん。いそがしまちのみんなに、お手紙や小包を届けるのがお仕事。 いそがしまちのみんなは、どんなお仕事をしているかな?何をしているかな?
おなじみのにぎやかで愛らしい絵で、町の人々の職業について楽しく学べる絵本。
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郵便やさんのぶたのピッグさんといっしょに、いそがしまちに住むいろいろな人たちに、お手紙や小包を届ける一日を描いたお話。 にぎやかないそがしまちのあちこちの、警察、消防署、病院、歯医者、薬屋、ガソリンスタンド、図書館、学校、洋服屋・・・お手紙を配りながら、みんながどんなお仕事をしているのか、丁寧に描かれたイラストを眺めながら、ひとつひとつ楽しく学べます。 通りすがりの動物たちの陽気な表情や、思い思いのことをしているしぐさを見ているだけでも、楽しい物語が浮かんできそう。 出てくる動物たちの名前を挙げるだけでも、
ぶたの郵便やのピッグさん |
警察署長のチャーリーさん |
いぬのおまわりさんのマーフィーさん |
ねこの婦人警官のミリーさん |
ぶたの消防士のスノッズルさんスパーキーさん |
医者のライオン先生 |
歯医者のうさぎ先生 |
左官屋のぶたのジェイソンさん |
掃除夫のぶたのスウィープスさん |
大工のねこのソーダストさん |
水道屋のねこのフォーセットさん |
学校の先生のくまのハニー先生、他、多数! |
と、ひとりひとり名前がつけられていて、町の人々と仕事に対する細やかな愛情と敬意がにじみ出ているようです。 絵本の最後には、みみずのローリーもちらりと登場。 警察署長のチャーリーさん、いぬのおまわりさんのマーフィーさん、医者のライオン先生、学校のくまのハニー先生など多くの動物たちが、他のリチャード=スカリーさんのいそがしまち(ビジータウン)を描いた絵本の中にも、繰り返し登場しています。さらに絵のなかのお店などをよく見ると、繰り返し同じモチーフ(たたずまい、店員の動物の種類、店員が働いている様子など)のお店が出てきたりしています。絵本の枠を超えて存在する、壮大な一つの町「いそがしまち(ビジータウン)」の様子がありありと見えるみたい!
原書は『POSTMAN PIG and His Busy Neighbors』1978 Sindy B. Kramer とあります。
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『Richard Scarry's Postman Pig and His Busy Neighbors. (A Random House Pictureback) (図書館) 』 Random House Childrens Books (Lib) (1978/10)
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リチャード=スカリーさんの、世界的に有名な、いそがしまちを描いた他の邦訳作品には、
などがあります。 ハックルとローリー、ついていないかばのフランドルさん、ぶたの消防士さんなどなど、たくさんのおなじみの仲間たちが、それぞれに活躍する絵本も多数! 元気で陽気で活気にあふれる動物たちの町、ビジータウン・いそがしまちを、あなたも訪れてみませんか?
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