■特集*講談社のピクチュアブック*シリーズ 全10巻 品切れ
親子のコアラのマークの「講談社のピクチュアブック」シリーズは、全10巻、渡辺茂男さんの監修で、1979年を中心に出版されました。裏表紙見返しのキャッチコピーには、
「世界の子どもたちに大人気のシリーズ!」
とあります。
今では品切れで、なかなか手にすることができませんが、図書館で借りることのできた絵本は、表紙と裏表紙が同じデザインで、表表紙の見返しには、「日本のみなさんへ」という作者のメッセージと、「訳者のことば」がおさめられ、上部に名前が書きこめるようになっています。
裏表紙の見返しには、シリーズ10冊の表紙とタイトルの紹介があり、1巻〜出版当時、まだ刊行予定だった最後の方の巻は、原書の表紙がそのまま用いられています。後に実際に出版された邦訳表紙と比べると、本当に、原書に忠実に出版されたものであることがうかがえます。
*4『はたらくトラック』*5『こんにちはババールいっか』*6『ほっぷ、すきっぷ、じゃんぷ』*8『きれいないろってなあに?』*10『きえたりんご』
≫別頁*もくじ*1『くまさんいっかあかちゃんがうまれる』*2『でかワン・ちびワンものがたり』*3『ありがとうのほん』*7『めいたんていサムとタドレー』*9『まちのゆうびんやさん』

 

『はたらくトラック』講談社 品切れ

 

はたらくトラック 

ビーケーワン

講談社のピクチュアブック

『はたらくトラック』
ハリー=マクノート作 
Harry McNaught  
久米穣訳 
1979年
講談社
品切れ

トラックはちからがつよくて、はたらきものです。
トラックをみていると、とてもたのしいですよ。

昔のトラック、今のトラック、道路をつくる車、農作業のための車、荷物を運ぶ車、キャンピングカー、はしご車、ミキサー車・・・これらの車を見たことがありますか?
どんな風に働くのか知っていますか?

よく知っているトラックから、あまり知られていない専門的なトラックまで、いろいろな働く車の、精密で美しい絵が、子どもの理解と夢を広げるトラック絵本。

作者のハリー=マクノートさんは、
「機会を幼児向けにもっとも魅力的に描く画家として知られています。」
とあります。
(『はたらくトラック』講談社 訳者のことば 久米穣 より)原書『The Truck Book 』1978 Random House,Inc. とあります。
作者のトラックに対する愛情が伝わってくるような、眺める子どもたちのわくわくと輝く瞳が見えるような、楽しい絵本。
アマゾン洋書ではこちらなど。↓

『The Truck Book
(Random House
Picturebacks)
(ペーパーバック)』
Random House
Childrens Books
(1978/05)

邦訳と同じ表紙だと思われます。
Harry McNaught さんの細密画はまるで写真のよう!

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『こんにちはババールいっか』講談社 品切れ

こんにちは ババールいっか

ビーケーワン

講談社のピクチュアブック

『こんにちは
ババールいっか』

ローラン=ド=ブリュノフ作 
久米穣訳 
1979年
講談社
品切れ

ぞうのおうさまパバール一家となかまたちの、四季折々の毎日を描いた楽しい絵本。

思いやりとユーモアにあふれ、のんびりと楽しく優雅に、四季のめぐみを満喫しながら、家族なかよく暮すババール一家は、身近な幸せな家族のお手本ですよね。

いっせいに花ひらき緑かがやく春を喜び、夏は庭仕事にいそしんだり、庭でパーティーや音楽会をひらいたり。秋は色づく木立をさんぽしたり、冬はスキーを楽しんだり。沢山遊んで、たくさん学んで、ババールや子どもたちの一年は本当にもりだくさん!

素直で愛らしくてやんちゃなこどもたち、家族思いのはたらきもののおとうさん、やさしくてしっかりしたおかあさん、そして楽しくて気持ちのいい仲間たち。
あっさりした線画に、のびのびした明るい色彩をのせたイラストで、楽しい季節を、ババールたちとともに感じる絵本。

原書『MEET BABAR AND HIS FAMILY』1973 Random House,Inc. とあります。
アマゾン洋書ではこちらなど。↓

『Meet
Babar
and His Family

(ペーパーバック)』
Random House
Childrens Books
(1974/09)

邦訳と同じ表紙だと思われます。

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ほっぷ・すきっぷ・じゃんぷ』講談社 品切れ

ほっぷ、すきっぷ、じゃんぷ

ビーケーワン

講談社のピクチュアブック

『ほっぷ、すきっぷ、じゃんぷ』 
ことばのえほん
ジャック・ケント作 
渡辺茂男訳 
1979年
講談社
品切れ

めをさます おきる 
あらう きる みがく とかす
・・・

朝起きてから夜眠るまで、男の子の一日を追いながら、さまざまな動作を表す言葉を学べる、楽しい言葉の絵本。ユーモアもあちこちに。

ジャック・ケントさんの楽しい絵が、学校や町や家のどのページにもあますところなくいっぱい。
きる、おる、ぬる、はる、かく、わらう、・・・例えば、教室で楽しく学ぶ子どもたち。ひとりひとりの身近なしぐさの横に、その動作の単語が添えられていて、愛らしい表情も楽しみながら、理解がすすむようになっています。

日本語に訳するに当たって、訳者の渡辺茂男さんのことばに、
「文化や生活習慣の違いから、動作を示すやさしいことばは、英語と日本語では、とても違うことがあります。
訳者は、その点にとくに気をつけました。」
と、あります。
(『ほっぷ、すきっぷ、じゃんぷ』講談社 訳者のことば 渡辺茂男 より)
その言葉どおり、訳はとてもなめらかで自然。原書で読んで、英単語の勉強に用いるのもよさそうですし、両方読み比べて、両者の言葉の文化に触れていくのもよさそうですよね!

原書『JACK KENT'S HOP, SKIP,AND JUNP BOOK』1974  Random House,Inc. とあります。
アマゾン洋書ではこちらなど。↓

『Hop, Skip and
Jump Book

(Armada Picture
Lions)
(ペーパーバック)』
Picture Lions
(1975/5/15)

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『きれいないろってなあに』講談社 品切れ

きれいな いろって なあに

ビーケーワン

講談社のピクチュアブック
8
『きれいな
いろって
なあに』

アリス=プロベンセン、
マーチン=プロベンセン作
久米穣訳
講談社
1979年
品切れ

あおいめのちいさいおんなのこと一緒に、色について色々学ぶ絵本。
あなたはどんな色が好き?
色をまぜるとどうなるかわかる?
それからこんなときは、何色の気分かしら?

あおいはな
わたしのおともだちの、あおいめのちいさいおんなのこは、あおいそらがだいすきなのよ
あおいとりがすきなのよ
・・・

ちいさいおんなのこのおりょうり
きいろいかみのかわいいおとこのこの好きなレモネードと、おおきなあかいとりの好きなチェリー=ソーダをまぜて、あおいめのちいさいおんなのこが好きなレモン=チェリー=ソーダをつくろうとしているうちに、いつだってオレンジエードになっちゃうの。
なぜだかわかる?

・・・

などなど、12のまとまり。(もくじには、さらに細かいタイトルがついていて、全部で16)
赤、青、紫、黄色、緑、オレンジ、茶色・・・あおいめのちいさいおんなのこを中心に、色々な色について、テーマ色ごとに、身近な例をもりこみながら、詩のようにおしゃべりを奏でる愛らしい絵本。
全部の色がまざる自動車のページや、おこったときにはまっかっか、などなど、喜怒哀楽の顔色と表情を明快に示してくれるおじさんのページもあって、色についてのイメージが楽しく豊かにわいてきます。

プロベンセン夫妻はさまざまな画風をお持ちですが、この絵本の画風は、あっさりした線画に明快な彩色が特徴的。
ちょうど、『かえでがおか農場のいちねん』(ほるぷ出版)オンライン書店ビーケーワン:かえでがおか農場のいちねんのような雰囲気です。

原書は『ROSE ARE RED, ARE VIOLET BLUE?』1973 Random House, Inc. とあります。
アマゾン洋書ではこちらなど。↓

『Roses Are Red. Are Violets Blue?
a First Book
About Color,
(ペーパーバック) 』
Random House
Childrens Books
(1973/09)

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『きえたりんご』講談社 品切れ

きえた りんご

ビーケーワン

講談社のピクチュアブック
10
『きえたりんご』
ヤン・レーフ作
渡辺茂男訳
講談社
1979年
品切れ

4月1日、エイプリルフールに、果物屋にだまされて買った紳士の青いりんご。そのプラスチックの青いりんごを、オウムが窓から蹴飛ばしたことから、長い長いメビウスの輪のような、りんご物語の火蓋が切って落とされた。

スウェーデン生まれのヤン・レーフ(Jan Loof)さんの渋い色調のイラストで描かれた、北欧の雰囲気ただよう町のすみずみまでお楽しみ。

しまのせびろをきたしんしが、くだものやのまえをとおりかかり、「みずみずしいりんごがうまそうだ。」と、みせのなかにはいっていった。
ちょうどそのひは、ひとをだませる4がつばか。みせのしゅじんは、プラスチックのあおいりんごを、「うれるとうまいですよ。」とうりつけた。
・・・

4月ばかとは、もちろん4月1日のエイプリルフールのこと。でもねえ、店の人がお客をだますなんて!
だました果物屋の庭には、品評会で一等をねらえるほどおおきなあかいりんご。だまされた紳士の家にはいたずらなおうむがいて、熟れさせようと紳士が窓辺で日に当てているあおいりんごを、紳士の気づかないうちに蹴飛ばしてしまったから、さあたいへん!
落ちたあおいりんごが、窓の下にいたおばあさんの頭に当たって、おどろいたねこが木に駆け上り、ただのとおりすがりの気の毒なトミーがおばあさんにしかられます。ぬれぎぬのトミーは泣いて逃げるときに前をよく見なかったので、校長先生の車にひかれそうになって、急ブレーキをふんだ車が果物屋のへいにつっこんで、果物屋ともめている間に、果物屋の大事な赤いりんごが・・・

さあ、4月1日に、紳士が果物屋から青いりんごをだまされて買ってしまったことからはじまった、奇想天外予測不能のくさりのように長い長いりんご物語。
何にも知らない紳士をよそに、魅惑のりんごがお手玉のようにつぎつぎと手から手へ。行く先々で事件をひきおこし、さんざんひっかきまわし、とうとう最後は誰の手に?

手がかりはすみずみまで手抜きなく描かれた絵の中に、手抜かりなく描きこまれた町の風景の中に。北欧の下町の雰囲気ただよう絵をとっくりとながめて、次に起こる事件の予測などしつつ、小さな旅人の気分も味わえるかも。

作者のヤン・レーフさんは
「スウェーデン生まれ(1940年)のイラストレーターで、子どもたちのための絵本、新聞の連載漫画、テレビのアニメなどで大活躍をしています。」
とあります。
(『きえたりんご』講談社 品切れ 訳者のことば 渡辺茂男 より)
シニカルでコミカルな線画に、セピア調の抑えた色彩が印象的な明快なイラストは、スウェーデン出身の作家の作品だと知って、納得する渋い雰囲気!

原書は『Who's Got the Apple?
アマゾン洋書ではこちらかな?↓

『Who's Got the Apple
(A Random House Pictureback)
(ペーパーバック)』
Random House Inc
(P)
(1975/03)

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