■偕成社の「くまくんえほん」シリーズ*全4冊*品切れ

「はじめて絵本を手にする幼児に」とあります。(表紙カバー裏見返し)
手のひらサイズ(約13センチ×15.5センチ)の小さな絵本。1978年、偕成社発行、現在品切れ。
3『たべたの だあれ?』の文・絵は、グニラ=ボルデさんによる作品。それ以外の挿し絵は、イーベン=クランテさんによるもの。
1『くまくん』*2『くまくんのおもちゃばこ』*3『たべたの だあれ?』*『よるのおはなし』
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■イーベン=クランテ(イベン・クランテ)さんの絵本
Iben Clante 邦訳作品に、ピクシーえほんシリーズ(小学館、フェリシモ出版、ともに品切れ)オンライン書店ビーケーワン:ピクシーえほん02 そらのさんぽなどがある(画像は、「ピクシーえほん1」に収録されている一冊・『そらのさんぽ』、フェリシモ出版、品切れ。セット販売。テキストは、G.J.ヘアツ。『くまくん』と同じコンビ)。
『くまくん』*『くまくんのおもちゃばこ』*『よるのおはなし』

 

1『くまくん』偕成社 品切れ

『くまくん』
グレーテ=ヤーヌス=ヘアツ
/モーンス=ヘアツさく
イーベン=クランテえ
きむらゆりこやく
1978年
品切れ
31p

愛らしい茶色のくまくんが、身の回りの色々なものたちを、一つずつ紹介してくれる小さな絵本。

ちゃいろのくまくん。
ズボンはあおです。
あおいズボンをはきます。
・・・

茶色のくまくん、青いズボン、ピンクのエプロン、赤いいす・・・と、鮮やかな色の身近なものたちが、一つ一つ出てくる楽しい絵本。
どれも小さい子のそばにあるものばかりだから、絵本の中の絵と、実際のものたちが、おんなじだと自分で認識できて、小さい子のはじめての読書の喜びをはぐくんでくれそう。
明快で愛らしい絵も魅力的。

この絵本のテキストは、ロジャー・デュボアザンさんのイラストで、『くまのテディちゃん』(こぐま社)オンライン書店ビーケーワン:くまのテディちゃんとして、翻訳出版されています。

原書は、『BAMSE』1972 Carlsen if, Copenhagen

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2『くまくんのおもちゃばこ』偕成社 品切れ

『くまくんの
おもちゃばこ』
グレーテ=ヤーヌス=ヘアツさく
イーベン=クランテえ
きむらゆりこやく
偕成社
1978年
品切れ
31p

茶色のくまくんが、おもちゃで遊ぶ可愛い絵本。
みんなもよく知ってるおもちゃを使って、くまくんはどんなふうに遊ぶのかな?

くまくんこんにちは。
これがくまくんのおもちゃばこです。
あかいきかんしゃと、かしゃを2りょうだしました。
あかいきかんしゃにあおいかしゃをつなぎましょう。
あおいかしゃのうしろには
・・・

文章に忠実な絵で、色鮮やかに明快に描かれた、小さい子のための愛らしい絵本。
おもちゃばこのおもちゃをいろいろ使って、くまくんが自分で考えながら、楽しく遊びをはじめます。
小さい子ならだれでもするようなほほえましいごっこ遊び、見立て遊びだから、読んでもらう小さい子もよくわかって楽しいね。
くまくんの続きで読んだら、くまくんの世界が広がりそう。

原書は、『BAMSES LEGETOJ』 1975 Carlsen if, Copenhagen (正しい表記ができていません、ごめんなさい)

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3『たべたの だあれ?』偕成社 品切れ

            

『たべたの だあれ?』
グニラ=ボルデさく
きむらゆりこやく
偕成社
品切れ
1978年
23p

絵も文もグニラ=ボルデさんの作品。
大切な食べ物について、小さい子の視点で楽しく描かれています。
今日から美味しく残さず、何でも食べられそうだよね。

りんごをかじったのだあれ?
ぼくだよ、ぼく、
しんくいむし。

チーズもかじられてるけど
いったいだあれ?
・・・

小さい子が楽しく関心を持てるように、身近な食べ物とその関連の生き物を描いた愛らしい絵本。
ひとつひとつ登場する食べ物ですが、おや、ちょっぴりかじられたり、つつかれたりしています。たべたのはだあれ?
となりのページに答えの生き物が描かれています。そうそう、この食べ物は、この生き物が大好きなんだよね。それぞれの食べ物を主食としたり、好んで食べたりする動物がいるのです。
そして最後に、いままでの食べ物が全部集合してみたら・・・。
小さい子によりそったかわいい結末も楽しいね。
今日からおいしくたべちゃうよ。

たべたの たあれ?』は、テキストもイラストも、グニラ=ボルデさんの作品です。ページ数も23ページと、他の3冊(31p)にくらべて少ない構成になっています。
原書は、『HVEM HAR SPIST AF...?』 1975 Carlsen if, Copenhagen

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4『よるのおはなし』偕成社 品切れ

 

 『よるのおはなし』
インゲリーゼ=ハウアレスウさく
イーベン=クランテえ
きむらゆりこやく
偕成社
品切れ
1978年
31P

夜、なかよしのドーテちゃんがぐっすりねているので、おもちゃたちも静かです。
ほら、こんなふうに。
美しい色の穏やかなタッチで、小さな子の眠る夜を愛らしく描いた小さな絵本。
みんな安心してねむれそう。

ふかふかまんまるくまくん。
むっくりふとったペンギンくん。
なかよしのドーテちゃんはもうぐっすりねています。
ボールもドーテちゃんがねているのでひとりぼっち。

・・・

ドーテちゃんのねむるベッドに定点をおいて、まわりのおもちゃたちを描いた小さなおはなし。
ページをめくるごとに、一つずつドーテちゃんのまわりのおもちゃやぬいぐるみたちが紹介されて、にぎやかになっていきます。
愛らしいぬいぐるみたちのいきいきとした表情が、今にも動き出しそう。
実際に動きをみせるのは、朝が来て、目をさました猫と、ドーテちゃんだけなのですが、ぬいぐるみとして、毎日の遊びの中で大活躍しているみたいです。ちょうど、みんなの大好きなぬいぐるみみたいにね。
子どもがすやすやと眠っている間、もしかすると、なかよしのおもちゃたちは、こんな風に、子どもをしっかりみまもってくれているのかもしれませんよね。
上記の『くまくん、『くまくんのおもちゃばこの線画とは、また異なるタッチの、深く冴えた色の美しい絵が魅力的。

原書は、『OM NATTEN』 1972 Carlsen if, Copenhagen

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