■特集*ビギナーブックシリーズ
日本パブリッシング株式会社*わたしがひとりでよめるほん 現在品切れ
1968-1970年代初め頃、ドクター・スースのマークが目印の、ランダムハウス社・Random House社のBeginner Books ・ビギナーブックシリーズが、楽しい日本語の本として出版されました。巻頭には「監修者のことば」や、「お母さまがたへ」の文章が添えられ、別に解説書もついていたようです。
愉快で簡潔で明快な文(原文はおそらく韻を踏んでとても心地よいのでは)、文に忠実に描かれ、さらに楽しさをふくらませる軽快な絵、キャッチボールのような文と絵で言葉の意味や物語の流れを確認しながら、ひとりで読み進む喜びをはぐくむ物語。夢いっぱいのお話も面白いけれど、素朴で陽気な絵もどこかなつかしくて新鮮。
邦訳は現在は惜しくも品切れのものばかりですが、タイトルや版元が変わって現在も愛され続けているものもあります。
原書の多くは、今もずーっと愛され続けています。はじめての楽しい明るい洋書読本をお探しの方に、これはぴったりかも!
もくじ*P.D.イーストマンさんの絵本1*P.D.イーストマンさんの絵本2*ロイ・マッキーさんの絵本*ベレンスタイン夫妻の絵本*ビー・トビーさんの絵本*エリック・ガーニーさんの絵本*その他の画家の絵本1*その他の画家の絵本2

■エリック・ガーニーさんの絵本
1910年カナダのウィニペグで生まれる。オンタリオ美術大学で学んだ後、ウォルト・ディズニー・スタジオに9年間勤務。その後、本や雑誌のイラスト、広告の分野で活躍。邦訳作品には、『ノイローゼになった犬』(晶文社 1975年、品切れ)、『やんちゃ動物とつきあう法』(朝日イブニングニュース、1977年、品切れ)の挿絵、『ぬけめのない猫とくらすには』晶文社オンライン書店ビーケーワン:ぬけめのない猫とくらすにはと、続編『ぬけめのない猫の大行進』(晶文社 1979年、品切れ)のエッセイと挿絵、『いたずらこねこ』(バンダイ出版、品切れ、未読・詳細不明)等。
(『王さまとチーズとねずみ』ペンギン社 品切れ 著者紹介 参照)
『王さまとチーズとねずみ』*『あなほりいちばん』

 
『王さまとチーズとねずみ』日本パブリッシング 品切れ

王さまとチーズとねずみ

ビーケーワン


『王さまチーズ
ねずみ』

作・画 エリック・ガーニー 
Eric Gurney 
ナンシー・ガーニー
Nancy Gurney
文 渡辺茂男
日本パブリッシング
64p
1968年
品切れ

王さまはチーズがだいすき。ところがねずみもチーズがだいすきですから、あっというまにお城はどこもかしこもねずみだらけ。いっしょにくらせるはずはなく、王さまはおはらだち。そこで学者たちの提案は、ねこでねずみを追い払うこと。ところが今度はどこもかしこもねこだらけ、つづいていぬが呼ばれることに。今度はいぬがのさばると、次におよびがかかったのは・・・。
ぐるぐるめぐって、最後にやってきたのはだれ?古典的なくりかえしが楽しくて、みんなみんなごきげんになる絵本。
白黒の線画を、くすんだ渋めの色調で塗り分けた、元気のいい絵が魅力的。人物や動物たちの、無邪気で得意気でぬけめのない表情をながめているだけでも陽気な気分になれそうです。

原書は『THE KING, THE MICE AND THE CHEESE
アマゾン洋書ではこちらなど。↓

『The King, the
Mice and
the Cheese

(Beginner Books S.)
(ペーパーバック)』
Picture Lions (1986/3/13)

表紙の色、人物の色、ともに邦訳の雰囲気に似ています。

『The King,
the Mice
and the
Cheese
(I Can Read It All By Myself, Beginner Books)
(ハードカバー) 』
Random House Childrens Books; Reissue版
(1989/10)

白黒の線画に彩色した表紙?

なおこの絵本『王さまとチーズとねずみ』は、後の1984年、ペンギン社より再版がなされています。現在は品切れですが・・・。

王さまとチーズとねずみ

ビーケーワン

『王さまと
チーズと
ねずみ』
エリック・ガーニー作絵 
Eric Gurney 
ナンシー・ガーニー作絵
Nancy Gurney
 わたなべしげお訳
ペンギン社
はじめてひとりでよむ本
品切れ
64p
1984年

王さまはチーズがだいすき。ところがねずみもチーズがだいすき。王さまのおいしいチーズをたべていいごきげん。けれども、王さまはごきげんななめ。ねずみといっしょにくらすなんて、まっぴらごめんです。そこで学者たちの知恵でよばれたのはねこ。こんどはねこたちがいいごきげん。
・・・
日本パブリッシング社版とほぼ同じ装丁と思われます。訳文もほとんど同じ。裏表紙の装丁、真ん中のねずみのカットが異なっています。

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『あなほりいちばん』日本パブリッシング 品切れ

あなほりいちばん 

ビーケーワン

10
『あなほり
いちばん』
作 アル パーキンス 
Al Perkins
画 エリック・ガーニー
Eric Gurney
文 飯沢匡
日本パブリッシング
1968年
63p
品切れ

ずっとペットショップでひとりぼっちだった犬が、サミーくんに選んでもらえて大喜び。初めての家(ぼくの犬小屋もね!)、初めての土、初めての犬の仲間たち。でも、穴掘りも初めてだから、他の犬みたいにちっともうまくできなくて・・・。でも次の朝、もう一回やってみたら、あら、とんでもないことになっちゃった?穴があったらはいりたい??
元気いっぱい、勢いづいたら止まらない、愉快な愉快な穴掘り大騒動。ユーモアあふれる楽しい線画に、明快な彩色。水色や草色、紫色、小豆色、黄色、クリーム色などの、こくのある色の取り合わせが、魅力的!

原書『THE DIGGING-EST DOG』。
アマゾン洋書ではこちらなど。↓

『The
Digging-Est Dog
(I Can Read It
All by Myself
Beginner Books
(Hardcover))
(ハードカバー)』
Random House
Childrens Books
(1967/06)

装丁が多少異なりますが、邦訳と同じ表紙だと思われます。

■アル・パーキンスさん(テキスト)の絵本はこちらにも・・・
≫別頁*10『あなほりいちばん』*13『イアン フレミングのチキチキバンバン』*18『ドリトル先生とかいぞく』

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