■特集*ビギナーブックシリーズ
日本パブリッシング株式会社*わたしがひとりでよめるほん 現在品切れ
1968-1970年代初め頃、ドクター・スースのマークが目印の、ランダムハウス社・Random House社のBeginner Books ・ビギナーブックシリーズが、楽しい日本語の本として出版されました。巻頭には「監修者のことば」や、「お母さまがたへ」の文章が添えられ、別に解説書もついていたようです。
愉快で簡潔で明快な文(原文はおそらく韻を踏んでとても心地よいのでは)、文に忠実に描かれ、さらに楽しさをふくらませる軽快な絵、キャッチボールのような文と絵で言葉の意味や物語の流れを確認しながら、ひとりで読み進む喜びをはぐくむ物語。夢いっぱいのお話も面白いけれど、素朴で陽気な絵もどこかなつかしくて新鮮。
邦訳は現在は惜しくも品切れのものばかりですが、タイトルや版元が変わって現在も愛され続けているものもあります。
原書の多くは、今もずーっと愛され続けています。はじめての楽しい明るい洋書読本をお探しの方に、これはぴったりかも!
もくじ*P.D.イーストマンさんの絵本1*P.D.イーストマンさんの絵本2*ロイ・マッキーさんの絵本*ベレンスタイン夫妻の絵本*ビー・トビーさんの絵本*エリック・ガーニーさんの絵本*その他の画家の絵本1*その他の画家の絵本2

■べレンスタイン夫妻の絵本
二人とも1923年、フィラデルフィア生まれ。フィラデルフィア美術大学の芸術学部生時代に知り合い、1946年に結婚。ドクター・スースの絵本に指導をあおぎ、コンビを組んで創作活動をつづけている。1962年初版のベア・ファミリーシリーズは、全米で大ベストセラーとなっている。
(『あかちゃんこんにちは!』偕成社 品切れ 表紙カバー裏見返し著者紹介 より)
『ベアくんじてんしゃのおけいこ』*『ベアくんのボーイスカウト』*『ベアくんのなつやすみ』*『ベアくんのピクニック』

「ベア・ファミリーシリーズ」偕成社 品切れ

よせばいいのにいつだってしゃしゃりでて、いつだってうちのめされるお気の毒なパパの、奇想天外・抱腹絶倒のベアくんシリーズは、子どもたちに大人気を博したようで、いろいろな続編が出ています。
その一部の邦訳版は、偕成社より、少し大きな版型の32p絵本仕様の「ベア・ファミリーシリーズ」として1991-93年に出版されました。
あのベア・ファミリーに小さな妹が加わってさらににぎやか、時々おじいちゃん、おばあちゃんも遊びにやってきます。ほら、みんなの家族といっしょかな?
どこのうちでも思い当たるような身近な問題を、ベア・ファミリーと一緒に考えてみませんか?
どちらかといえば今回の主役は、前回より大きくなったぼうやのジミーと、新しく生まれた妹のジェニーの方なので、パパもその分成長したのか、以前の破天荒なやんちゃぶりは少しだけなりをひそめている感じがするかも。

ここはくまさん村。
みどりのおかの大きな木のいえで、ベア・ファミリーがなかよくくらしています。

・・・

*5『おかたづけしようっと!』*6『おねだりおねだり』*7『はんにんはウソつき鳥?』*8『テレビみないであそぼうよ』*9『くまさん村をよごさないで!』
≫別頁*1『あかちゃんこんにちは!』*2『くらいのこわいよー』*3『おやつはなあに?』*4『どうしてけんかをするのかな?』*
≫別頁≫特集*くま*えほん

▲上へ

 


『おかたづけ
しようっと!』
スタンとジャン=ベレンスティン
HEART訳
偕成社
1992年
品切れ

ベア・ファミリーの居心地のいい木の家は、いつもきちんとかたづいています・・・ジミーとジェニーの部屋以外はね。たまには二人でそうじだってするのですが、いつも途中でケンカになって、結局ママが片付ける羽目に。
とうとう我慢できなくなったママは、こわい顔をして大きな箱を持ってきて、
「さあ、がらくたをぜんぶすてるわよ!」
かたっぱしからおもちゃを投げ込みはじめたから、ジミーとジェニーは大慌て。

いつもはやさしくて、しっかりゆったりママも、さすがに今回は怒りました。さあ、パパの出番です。頼もしいパパの工夫と工作で、みんなでてきぱきかたづけたら、ほら、このとおり。
ベア・ファミリーの実践的で見事なおかたづけをお手本に、きょうからみんなもおかたづけしようっと!、ネ。

原書は『MESSY ROOM』Random House,U.S.A.1983 とあります。↓

『The Berenstain Bears
and the

Messy Room
(Berenstain, Stan,
First Time Books.)
(ペーパーバック)』
Random House
Childrens Books
(1983/05)

邦訳と同じ表紙だと思われます。

『The Berenstain Bears
and the
Messy Room

(First Time Workbooks)
(ペーパーバック) 』
Random House
Childrens Books
(1998/09)

表紙が少し異なります。

▲上へ

 


『おねだり
おねだり』
スタンとジャン=ベレンスティン
HEART訳
偕成社
1992年
品切れ

ほしいものがあると買ってもらえるまでだだをこねたり、いくつでもほしがってじたばたあばれたりするジミーとジェニー。
その場は仕方なく買ってやったものの、家に帰るとパパはカンカン。
「でもこうなったのは、わたしたちも、いけなかったわ。」
と、ママに諭されて、パパが子どもたちにがまんすることを教えていると、間の悪いことに、おじいさんとおばあさんが孫に会いにやってきたのでした。おみやげを持って!
・・・

どうしたらいいのか、本当に頭の痛い問題ですが、ベア・ファミリーの解決法は、みんながそれぞれに胸に手を当て(ドアに耳を当てている子もいますが)、素直になれる方法の一つかもしれません。みんな誰もが子どもだった経験を持つのですから、ね。

原書は『GET THE GIMMIES』Random House,U.S.A.1988 とあります。↓

『The Berenstain Bears
Get the Gimmies
(First Time Books)
(ペーパーバック) 』
Random House
Childrens Books
(1988/10)

邦訳と同じ表紙だと思われます。

『The Berenstain Bears
Get the Gimmies
(First Time Workbooks)
(ペーパーバック)』
Random House
Childrens Books
(1998/09)

こんな表紙もあるのですね。

▲上へ

 


『はんにんは
ウソツキ鳥?』
スタンとジャン=ベレンスティン
HEART訳
偕成社
1993年
品切れ

おるすばんのジミーとジェニーは、ちょっとした言い合いからボール遊びをしてしまって、ママの大切なランプをわってしまいました。家の中でボール遊びをしてはいけないといわれていたのに、です。
窓から見ていたつぐみが、大きな音におどろいて飛んでいきました。
ちょうどそこへ、買い物からママが帰ってきました。
「あのね、ママ」
あわてて、二人は作り話を始めます。
「黄色い足の大きな紫色の鳥がやったんだ・・・。」

信じている人がウソをついたら、相手はどんな気持ち?子どもたちがウソをついたら、パパやママはどう思うかしら?
身近で明快な例で、子どもたちに親しみやすくわかりやすく示してくれる絵本。

原書は『The Berenstain Bears and THE TRUTH 』Random House,U.S.A.1983 とあります。↓

『The Berenstain Bears
and
the Truth
(Berenstain, Stan,
First Time Books.)
(ペーパーバック) 』
Random House
Childrens Books
(1983/11)

邦訳と同じ表紙だと思われます。

▲上へ

 


『テレビみないで
あそぼうよ』

スタンとジャン=ベレンスティン
HEART訳
偕成社
1993年
品切れ

スクールバスで学校から帰ったジミーとジェニーは、いちもくさんにテレビのもとへ。仕事から戻ったパパも仲間入り。
テレビに釘付けになるようになってから、子どもたちは外で遊ばなくなって、楽しい食事のおしゃべりもなくなってしまいました。
これではいけないと、ママは思い切って・・・。

豊かな自然に囲まれたベアファミリーも、テレビに夢中になってしまうことがあったのですね。楽しいベアファミリーと一緒に考えてみませんか。テレビの問題を、子どもにもわかりやすく、真正面からとりくんだ絵本。

原書は『The Berenstain Bears and TOO MUTH TV』Random House,U.S.A.1984 とあります。↓

『The Berenstain Bears
and
Too Much TV

(First Time Books)
(ペーパーバック)』
Random House
Childrens Books
(1984/06)

邦訳と同じ表紙だと思われます。

▲上へ

 


『くまさん村を
よごさないで!』
スタンとジャン=ベレンスティン
HEART訳
偕成社
1993年
品切れ

地球を救うために私たちにできることは?
ファクトはかせと一緒に、汚れたくまさん村のあちこちを見て回ったジミーとジェニーは、学校にもファクトはかせに来てもらって、みんなでこの問題について考えてみることにしました。
みんなは真剣に、どうすればいいか、何ができるか意見を出し合って・・・。

自然を守るために何ができるか、ベア・ファミリーが子どもたちにわかりやすく問いかけ、語りかける絵本。パパだって、きっと重い腰をあげるはずですよね。

原書は『THE BERENSTAIN BEARS DON'T POLLUTE(ANYMORE)』Random House,U.S.A.1991 とあります。↓

『Berenstain Bears
Don't Pollute
(Anymore)
(ペーパーバック)』
Random House
Childrens Books
(1991/10)

邦訳と同じ表紙だと思われます。

▲上へ

■べレンスタイン夫妻の絵本こちらにも・・・
≫別頁(ベア・ファミリーシリーズ)*1『あかちゃんこんにちは!』*2『くらいのこわいよー』*3『おやつはなあに?』*4『どうしてけんかをするのかな?』*
≫別頁(ビギナーシリーズ)『ベアくんじてんしゃのおけいこ』*『ベアくんのボーイスカウト』*『ベアくんのなつやすみ』*『ベアくんのピクニック』

特集*ビギナーブックシリーズ
べレンスタイン夫妻の絵本
ベア・ファミリーシリーズ2
「特集」の絵本箱へ

くどー★La★ちぇこさんの絵本箱へ

HOMEへ
くどー★La★ちぇこさんの絵本日記HOMEへ


Copyright (c)2005-2007 kudolacieko All Rights Reserved