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『じてんしゃにのるアヒルくん』*『すき』*『すてきな日曜日』*『せかいいちおおきなうち』*

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原書は
DUCK ON A BIKE
2002、とあります。
アマゾン洋書ではこちらなど↓


Duck on a Bike
(ハードカバー) 』
Blue Sky Pr
(2002/04)

 オンライン書店ビーケーワン:じてんしゃにのるアヒルくん 

じてんしゃにのるアヒルくん
デイビット・シャノンさく 小川仁央やく 評論社 2006年

だめよ デイビット!』(評論社)のデイビット・シャノンさんの手になる愉快な愉快な絵本です。

ある日、のうじょうのはずれで、とほうもないことを思いついたアヒルくん。
「じてんしゃにのれるか、ためしてみようっと!」

さあ、アヒルくんの自転車初乗りお騒がせ大冒険のはじまり、はじまり〜。
はじめはよろよろそれでもなんでもがんばれエンヤコラギッチラオッチラ、いつしかほらほら、すーいすい、見て見てみんな、この勇姿!
出会う動物たちみんなに自慢するのですが、それぞれ見せつけられた動物たちが思うことには、
「じてんしゃにのるアヒルですって?・・・」。
牛は驚き、犬はほえ、羊は危ぶみ、猫はそむき、ねずみはうらやむ。あなたならどう思うかな?

見開き一面に大胆な構図でとらえられた楽しい絵が迫力満点。勇敢なアヒルくんに気分も爽快、意外な展開にそうだったのかいと、思わずニヤリとしてしまう愉快な絵本。絵本を読んだあなたとわたしだけの、だーれもしらない秘密だよ。

奇想天外な思いつきでどんどん夢をひろげながら、最後にどんでんがえしの待つ一枚上手の展開が、とほうもなく新鮮で気に入ったなら、この絵本も個人的におすすめです。
≫『ぼうし』(ほるぷ出版)

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原書は、
I HATE YOU!!
I LIKE YOU!

1997 Farrar,Staraus&
Giroux,Inc

 オンライン書店ビーケーワン:すき

すき
トメク・ボガッキー作 木坂涼訳 セーラー出版 1998年

まるまった毛糸球がころがっているような雰囲気の、もこもこぶるぶるとしたあたたかなタッチの絵に、あたたかな手描きの、それでいて冷たくつきはなしたテキストがひとこと、ふたこと。

すき

もこもこのでっかい白い生き物が、細長いしましまの生き物にそう言ったら、すかさず、

きらい

ですって。
しましまナガナガちゃんの、「きらい」のわけが、ぴしゃりと一言、画面いっぱいのあたたかな絵に水をさすように続きます。

つまんないしっぽ

でも、その舌の根もかわかぬうちに、次のページをめくってみたら、シマシマナガナガちゃんたら、海の上で、モコモコシロシロちゃんの「つまんないしっぽ」にやっとこさつかまらせてもらっているじゃないの、ね。

ほのぼのしたあめのような絵に、ぴしりとムチのひとことを添えて、ちょいとアマノジャクにすきときらいを描いたトメク・ボガッキーさんの粋な絵本。ギブアンドテイクでいえば、ギブばかりなのでは・・・なんて大人読みしちゃうと、さらに奥が深いかも。

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原書は『Beaux Dimanchs』 1996 Editions du Seuil とあります。
ピエール・ブラットさんは1962年カナダのモントリオール生まれのイラストレーター。作品多数。

アマゾン洋書で英語版を発見。↓

Hippo Beach
(Small Worlds)
(ペーパーバック)』
Zero to Ten

 オンライン書店ビーケーワン:すてきな日曜日

すてきな日曜日
ピエール・ブラット 文化出版局 1996年

最初にひとこと、

きょうは日曜日です。

そのあと最後のページのしめくくりの一行まで、かばくんが、森の中の池で、のんびり日曜日をすごすお話が、問答無用待ったなしの文字なしイラストで描かれています。

文字なし・・・というより、文字なんかでとうてい説明できない奇想天外さ、着想の面白さ。
おおあくびするかばくんの大きな口が、みるみるあんなものに変わって、あんなことになるなんて、水の中にもぐるかばくんの体が、あんなものに変わって、あんなふうになるなんて!
背景に描かれているのんびりした空の青さ、ぽっかりした雲の白さとともに、かばくんの独断七変化劇場を、どうぞ親子でびっくりぎょうてんあんぐり大口を開けてごらんになってくださいね。

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 オンライン書店ビーケーワン:せかいいちおおきなうち


せかいいちおおきなうち
―りこうになったかたつむりのはなし

レオ・レオニ 作 谷川 俊太郎 訳 好学社

これこれ。カタツムリ哲学を語る上で、外せない名作。
表紙画像からもうすうす感じてはおりましたが、実物はなんてきれい。
レオ・レオニさんはいろいろな画法をお持ちですが、これは、写真のようにリアルでありながら、手描きのあたたかみも感じられ、かたつむりの殻にはとびだすような立体感すら感じる、美しい質感の鮮やかな絵本。

そして、テキスト。
身の程知らず(まさしく文字通り!)のかたつむりぼうやに、かしこいお父さんが話して聞かせるとびきりのお話。くりかえしながらだんだん盛り上がっていく積み木型の、しかも添えられた大胆なイラストがこのうえなく効果的な、読み聞かせにぴったりの素敵な作品。

この絵本を耳で聞きながら、自分の想像をはるかにこえるかたつむりぼうやの変貌の衝撃のイラストを目で確認する・・・というのは、かなり楽しいひとときかも。

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