■としまさひろ(旧 たかひろ)さんの絵本 |
1948年、北海道小樽市生まれ。児童書の仕事のほか、ポスターやカタログ、本の装丁デザインも手がけている。絵本に、『りんごになったねこ』(岩崎書店、品切れ)、『まっくろサンタ』(ポプラ社、品切れ)、『ぜんそくなんてとんでいけ』(あすなろ書房、品切れ)、『パパ、あそんでくれないの』(コーキ出版、品切れ)、『聞こえるかいあの詩が』(パルス・クリエイティブ・ハウス )など多数。 (『のろうよくものきかんしゃ』PHP出版 品切れ 著者紹介 参照) |
『ゆめのきかんしゃおいかけろ』*『のろうよくものきかんしゃ』*『はるのきかんしゃテトララ・ラン』 |
↑ 1982年初版
↑ 2005年新装版
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『ゆめのきかんしゃおいかけろ』 としたかひろ さく・え PHP出版 1982年 品切れ トシ マサヒロさく・え PHP出版 2005年新装版
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いつもの汽車が空を飛んだら。 夢とあこがれと、子どもたちを乗せて、空へ、海へ。
だでゅう だだ だでゅう だだ
壮大な空、そら飛ぶ夢の機関車、カラフルなマッチみたいに小さな小さな子どもたち、緑、家並み。 走る汽車のようにリズミカルな文と絵で、楽しい夢の機関車の旅をごいっしょに。
2005年新装版が出ていたのですね!
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このほんをのりもののだいすきな おともだちにささげます。 あなたもそしてきみも いっしょにのってください。
だでゅう だだ だでゅう だだ
ああ いつものきしゃが あがるあがる そらたかく おいかけろおいかけろ ・・・
青い青い空高く、舞い上がっていくいつもの汽車。 すそに広がる緑の野原。 みあげる小さな子どもたち。 いつのまにか、みんな空の汽車に乗って夢の旅・・・。
その豆粒みたいに可愛い顔のひとつひとつには、小さな目も口もちゃんと描かれていて、そのあどけなさににっこり、細やかさにうっとり。それぞれのしぐさも豊かで、洋服の色も色とりどり、眺めているだけで嬉しくなってしまいます。真ん丸い小さな顔、単純化された目や口は、ミニチュアハウスの小さな木の人形みたい。 広い空の気持ちのいい青色を背景に、色鮮やかな色彩できめ細やかに描きこまれた汽車や子どもたち、木々や家々のイラストが、夢をいっぱいつめこんだ美しい箱庭をながめているみたい。 気持ちがのびのびとして、どこまでもいっしょに汽車をおいかけけたくなります。
こんどいつくる そらとぶきしゃよ らる らる らるる らる らる らるる ・・・
詩のような、童謡のような、リズミカルなテキストも、ここちよく汽車にゆられている気分。 昼の鮮やかな場面も、夜汽車の冴え冴えとした場面も、さわやかで、いつまでも眺めていたくなります。 ちゃんと帰ってくる結末も、そのあと汽車が去っていく余韻も、絵本の王道だけれども、楽しかった旅のひとときをしっかりとかみしめ、おわってしまうことをちょっぴりさみしく思ったりもする、心に残るしめくくり。
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のろうよ くものきかんしゃ
ビーケーワン
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『のろうよくものきかんしゃ』 とし たかひろ さく・え PHP出版 1983年 品切れ
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のろうよくものきかんしゃ どこまでとんでいくのだろう しらないまちかな・・・ しらないくにかな・・・
美しく整った絵と軽やかで口ずさみやすい文で、夢いっぱいの雲の機関車の旅に連れて行ってくれる絵本。
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あっ かぜにふかれて くものきかんしゃになった
だっだだ だっだだ するする たかたか そらそら とびだせ
のった のった くものきかんしゃ どこまで とんでいくのかな
・・・
きめこまやかなデザインの色鮮やかな景色に、どこかなつかしいメルヘンをいっぱいつめこんだ、雲の機関車の絵本。 青い空につづく、まるで機関車みたいな白い雲、本当に乗れたら、楽しいでしょうね! 素直な憧れを美しい絵と楽しい文で描き出し、夢をかなえてくれる爽快な絵本。 知らない町の空を走り、知らない人々の暮らしに思いを馳せて、たっぷりと空の旅を楽しんだら、帰リ道だってちゃんと整えて、送り届けてくれる雲の機関車。 広い青い空も、眼下に広がる、子どもたちがいっぱいの野原も、緑豊かな景色も、のびのびとうるおいがいっぱい。
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『はるのきかんしゃテトララ・ラン』PHP出版 品切れ
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はるのきかんしゃ テトララ・ラン
ビーケーワン
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『はるのきかんしゃテトララ・ラン』 としたかひろさく・え PHP出版 1985年 品切れ
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今度のきかんしゃは、春の使者。 テトララ ランラン うたいながら、春を運んで、とんでくる。 動物も子どもたちもおいかける。 みんなが待ってたぼくらのきかんしゃ、はるのきかんしゃ、テトララ・ラン。
ピンクの機関車がやってきて、春の命が輝きだすような、美しい絵本。
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テトララ ランラン テトラララン うたいながら うたいながら ピンクのきかんしゃ とんでくる はるを はこんで とんでくる ・・・
もりのともだち おいかける げんきなともだち おいかける おーい おーい ・・・
もりにむらに遠くから春を運んでやってくる、色鮮やかで詩情豊かなきかんしゃえほん、『はるのきかんしゃテトララ・ラン』。 動物も子どもたちも待ちわびていた春を告げる使者は、そら飛ぶピンクの機関車。 ページをめくるごとに、色とりどりの春。 きかんしゃのお客は、今回はいません。あるいは、乗ってきたのは、春、そのもの、なのかしら。 ピンクの機関車は動物とも子どもたちとも仲良し。 空とぶ機関車に、子どもたちと動物、緑豊かな野山と、のどかな村の色鮮やかな家なみが、ひとつの景色にぴったりおさまって、夢のよう。
としたかひろさんの絵本を検索すると、『ねこになりたいにゃあ』(岩崎書店、品切れ)、『やぎはやぎさん』(ポプラ社、品切れ)、『らくがきとしくん』(すずき出版、品切れ)、などなどがヒットしました。お名前が としまさひろさんに変わってからも、『とむとむじいさんのともだちは』『たろうとおにいちゃん』(ともにPHP出版、品切れ)などなどが出版されています。
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としまさひろ(たかひろ)さんの絵本 「た」の絵本箱へ
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