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『もぐらくんとオオワシ』 ハナ・ドスコチロヴァー/作 ズデネック・ミレル/絵 木村有子/訳 偕成社 2007年
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もぐらくんがせっせと育てたヒナは、すくすく育って、立派なオオワシになりました。 ところがオオワシをねらうものがいて・・・
ゆかいなもぐらくんと仲間たちの、おおらかで楽しい絵物語。 79p、全頁フルカラーイラスト入りの、画集のような豪華な絵本。 宝物になりそう。
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大雨のあと、鳥のヒナを助けたもぐらくんは、みつからないおかあさんのかわりに、ヒナを育てることにしました。 もぐらくんがせっせと世話をやき、すくすくと大きくなったヒナは、なんとオオワシの子どもで・・・。
チェコの国民的キャラクター・もぐらくんの、心温まる楽しいお話。 『もぐらくんとゆきだるまくん』(偕成社) よりは、こぶりな版型なのですが、手にとってびっくり、ページ数が79pもあるのです! しかも、その全頁フルカラー、愛らしく美しいイラストがたっぷり! 紙質が、つるつるした紙ではなく、どちらかといえば画用紙のような感じなので、インクのしみこみの感じというか、発色というか、全体の風合いが、とても好みなのです。嬉しい! 愛らしいもぐらくんの大活躍ぶりも、チェコの美しい山並みも町並みも、大水や空のさわやかな水色も、愛嬌たっぷりの人々も、みんなみんな一冊にぎゅっとつまっているから、イラストを眺めるだけでも、画集のような豪華さ。 それだけでも大満足なのですが、さらに、ほのぼのとした物語に、心が和みます。 もぐらくんと人間の共存できる、どこかなつかしく、おおらかな世界が、とてもまぶしく感じます。 もぐらくんとオオワシにかかわる人々のやさしさが、同じ人間として読んでいて嬉しくなっちゃいますよね。とくに、ウェイターさんの場面は洒落ていて、お気に入り。
チェコのアニメを見ているような、いきいきとしたリズムと、好きな場面を好きなだけじっくりながめていられる絵本ならではの楽しみが、ずっしりとしたページ数の分、かけざんのようにひろがる、贅沢な絵本。 このシリーズで、続編がどんどん出てきてくれたら本当に嬉しい!
原題は『KRTEK A OREL』 Illustrations copyright (c)1996 by Zdenek Miler Text copyright (c)1996 by Hana Doskocilova First published in 1996 by ALBATROS, Czech Republic とあります。 ドイツ語版は、もしかするとこちら?↓
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『Der Maulwurf und der Adler (ハードカバー) 』 leiv Leipziger Kinderbuch (1997/03) 78p
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『もぐらくん おはよう』 ヨゼフ・ブルクネル/作 ズデネック・ミレル/絵 木村有子/訳 偕成社
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『もぐらくん おうちをつくろう』 ズデネック・ミレル/作・絵 木村有子/訳 偕成社 |
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『もぐらくんと まいごのうさぎ』 ズデネック・ミレル/作・絵 木村有子/訳 偕成社
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『もぐらくん、 ぼうけんだいすき』 ヨゼフ・ブルクネル/作 ズデネック・ミレル/作・絵 木村有子/訳 偕成社 |
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『もぐらくんと ゆきだるまくん』 ハナ・ドスコチロヴァ/作 ズデネック・ミレル/作・絵 木村有子/訳 偕成社
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『もぐらくんとパラソル』 ハナ・ドスコチロヴァ/作 ズデネック・ミレル/作・絵 木村有子/訳 偕成社
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『もぐらとずぼん』 エドアルド・ペチシカぶん ズデネック・ミレルえ うちだ りさこやく 福音館書店
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『もぐらとじどうしゃ』 エドアルド・ペチシカぶん ズデネック・ミレルえ うちだ りさこやく 福音館書店
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