■ソフィー・クフニケさんの絵本 |
Sophie Kniffke 1955年ストラスブール生まれ。絵本作家、イラストレーター。作品多数。中学校で美術教師の仕事もしている。邦訳作品には、『すばらしいきせつ』(文化出版局、品切れ、詩集の挿絵担当)、「 はじめての発見シリーズ」▼(岳陽舎)、学研ワールド絵本など。 (『しろくまさんはどこ?』ほるぷ出版 著者紹介 参照) |
『しろくまさんはどこ?』*『ぼくの村のクリスマス』*「はじめての発見シリーズ」 |
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『しろくまさんはどこ?』
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ジャン・アレッサンドリーニ文 ソフィー・クフニケ絵 野坂悦子訳 ほるぷ出版 2006年
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単純明快で鮮明な色形が、とてもあかぬけていて華のあるかくれんぼ絵本。 色鮮やかなイラストから、すっぽり切り取られたようなしろくまさんですが、際立つ存在感で、見えないしぐさまで見えるよう。 お茶目なテキストとイラストで、虹よりたくさんの色、覚えちゃおう!
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こおりのうえにまっしろのくまさんがいるよ。 ほうら、みえる?
まえもうしろもまっしろけ。 これじゃよくわかんない。
でもね、もししろくまさんがてくてくまっすぐ なないろのにじのまえをあるいていったら・・・
だいじょうぶ、 このかくれんぼ くまさんをきっとみつけられるよ。
・・・
輝くようにきれいな色、まぶしいくらいきれいな形。 雪の上ではまっしろしろのしろくまさんが、鮮明な色と形のものたちの前をおさんぽしたら、こんなおちゃめで楽しいかくれんぼになりました。 ほうら、赤い家の前、紺色の船の前、しろくまさんがどこにいるか、わかるでしょ? 青い空に白い雲、雪の上のしろくまさん、雲といっしょに何してるみたい?
華やかな配色の美しさと、白との対比が鮮明で目に心地よく、面としての色と、しろくまさんの目と鼻、口としての線との、色と線の対比が、明快で楽しくて、ころんとした単純で安定感のある形がとても親しみやすい、お洒落なフランスの絵本。 おしゃべりしているみたいな短いテキストも、愛らしくて、絵にぴったり。読み聞かせしながら、みんなでにっこりうなづいてしまいそう。
原書は『QUI A VU L'OURS?』2002 とあります。
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ぼくの村のクリスマス
ビーケーワン
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『ぼくの村のクリスマス』 文・絵=ソフィー・クフニキー 訳=波木居慈子 リブロポート 品切れ 1991年
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くっきりと色のきわだつ、すみずみまで鮮明なイラストで、クリスマスまでの待ち遠しい日々をぼくの視点で描いた、心弾む華やかな絵本。
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ぼくのなまえはレオナール。もうすぐ7さいだ。森にすんでいる。おとうさんが森をまもるしごとをしているからね。 もうすぐクリスマス。ことしさいごのモミの木の荷物を町にはこぶとき、ぼくもつれていってくれるんだって。はじめての町。 かえりは、町にすんでいるおばあちゃんもいっしょなんだ。ぼくの家で、クリスマスのお祝いをするんだよ。
クリスマスのしたくでにぎやかな町。 ぼくの村だって、きれいだよ。 クリスマスのお祝いまで、あともう少し。 ・・・
ヨーロッパに伝わる昔ながらの素朴なクリスマスのお祝いが、幼いぼくの視点で、いきいきとみずみずしく、わかりやすく美しく描かれています。サンタークロースのおじさんと、伝説の「むちうちおじさん」(※)も登場。 町全体が雪景色とクリスマス色にそまって、寒さの中にも、人々のぬくもりと、うきうきした気持ち、香ばしいクッキーの香り、ごちそうのテーブルを親しい家族みんなで囲む幸せがいっぱい。 特別な日を、心待ちに迎える、普通の人々の大切な日々が、丁寧に描かれたクリスマス絵本。 (※サンタクースについてあるき、悪いこどもをこらしめる伝説上の人物、『ぼくの村のクリスマス』本文 注より)
原書は『NOEL』1987 Bernard Grasset とあります。
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透明フィルムを用いた、セル画のようなページをめくると、絵ががらりとさまがわり。 同じ背景でも、透明ページに描かれた小物や人物の表情ひとつで、ページのこちら側と向こう側では、まったく異なる世界に仕上がっているから、見事。 色鮮やかで美しい絵と、親しみやすくわかりやすいテキストで、身の回りの世界への興味と知識が広がる楽しいフランスの絵本。ちいさなかがくの図鑑。愛らしいサイズの、リング絵本。printed in Italy。 シルヴェーヌ・ペロルさん、ドナルド・グラントさん、ダニエル・ブールさんなどなど、さまざまなイラストレーターが美しいイラストを担当しています。 ソフィー・ニフケさんは、「五感の本」シリーズ5冊、『お天気の本』、『じどうしゃの本』のイラストと、原案・制作の一部を担当しています。くっきり色鮮やかで、細部まで細やかに描きこまれた明るいイラストが満載で、眺めているだけで心がうきうき、はずむよう。 鮮明で明快で豊富なイラストと語りかけるような文章で、「五感」やお天気や自動車についてを総合的に例示した絵本。
岳陽舎 はじめての発見シリーズ (ソフィー・ニフケさんがイラストをてがけた絵本たち。その他一覧は▼こちら) 絵 ソフィー・ニフケ 訳 手塚千史 岳陽舎 原書版元 Editions Gallimard Jeunese,Paris
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33 『お天気の本』 パスカル・ド・ブルゴアン原案・制作 ガリマール・ジュネス社原案・制作 2004年 (原書 LE TENPS 1989)
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春、夏、秋、冬。 季節の空模様のめぐりを見てみよう。 雨、虹、雷、霧、雪・・・。ヨーロッパの四季折々の野や町の風景がきわめて美しい知識絵本。 |
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20 『じどうしゃの本』 クロード・デラフォッス原案・制作 ガリマール・ジュネス社原案・制作 2002年 (原書 L'AUTOMOBILE 1990)
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青いじどうしゃが走っている。中はどうなっているかな? あんな車、こんな車、見たことある? 三輪車から消防車まで、いろんな車が出てくるよ。 |
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21 『かぐ・五感の本』 クロード・デラフォッス原案・制作 ソフィー・ニフケ原案・制作 ガリマール・ジュネス社原案・制作 2002年 (原書 L'ODORAT 1991)
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顔のまんなかにある鼻で、きみは息をするし、においをかぐこともできる。 においで何がわかるだろう。鼻の役目って?鼻がよくきく動物は? |
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22 『さわる・五感の本』 クロード・デラフォッス原案・制作 ソフィー・ニフケ原案・制作 ガリマール・ジュネス社原案・制作 2002年 (原書 LE TOUCHER 1991)
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触覚のおかげで、きみはまわりの世界がよくわかるんだ。 感触はどんな役に立つかな。注意することはどんなこと?動物たちはどうやって触るのかな。 実際に触って感じるページつき。 |
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23 『聴く・五感の本』 ソフィー・ニフケ原案・制作 クロード・デラフォッス原案・制作 ガリマール・ジュネス社原案・制作 2002年 (原書 L'OUIE 1992)
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どんな音でも聴くことができるのは、耳のおかげだ。 どんな音があるかな。耳で聴くと、どんなことがわかるだろう。動物たちはどうやって、どんな音を聴くのかな?
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24 『見る・五感の本』 クロード・デラフォッス原案・制作 ソフィー・ニフケ原案・制作 ガリマール・ジュネス社原案・制作 2002年 (原書 LA VUE 1993)
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目のおかげで、きもはまわりの世界がよく見えるんだ。 よく見るためにはどうしたらいいだろう。動物はどんな風に見るのかな。 書かれてあることが体験できる、鏡のようなページつき。
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25 『味わう・五感の本』 クロード・デラフォッス原案・制作 ソフィー・ニフケ原案・制作 ガリマール・ジュネス社原案・制作 2002年 (原書 LE GOUT 1994)
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舌はたべものの味をおしえてくれる。いろいろな味を区別できるし、好みもそれぞれあるよね。味覚を鍛える仕事もあるんだ。 動物たちは何が好きかな? |
なお、この「はじめての発見」シリーズは、かつてリプリオ出版から、重松えり子さんの訳で、出版されていたようです。ビーケーワンで検索すると≫こちら。 例えば岳陽舎の「かぐ・五感の本」は、リブリオ出版では「嗅覚(きゅうかく)」。この本の印刷もイタリアで、エディトリアーレ・リブラーリア(イタリア)とあります。 どちらも透明ページつきの、リング綴じ本で、版型・装丁もほぼ同じだと思われます。ただし、表紙イラストや、本文イラストの一部、それにあわせてテキストの一部が、異なる場合もあるようです。例えば前述の、「かぐ・五感の絵本」と「嗅覚」では、ほぼ同じ趣旨、おなじモチーフのイラスト・テキストですが、主として前半の細かい部分のイラストの一部が異なり(再版で描きなおされたのでしょうか??)、それにあわせてテキストも少し異なっています。後半はほぼ同じものだと思われます。
ソフィー・ニフケさんのお名前は、リブリオ出版版では、ソフィ・クフニクという表記になっています。
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*別表*
岳陽舎のはじめての発見シリーズ 岳陽舎 ビーケーワンで検索すると≫こちらなど。 ■色ソフィー・クフニケ画 |
1 |
からだの本 |
2 |
りんごの本 |
3 |
きのこの本 |
4 |
魚の本 |
5 |
みつばちの本 |
6 |
かえるの本 |
7 |
恐竜の本 |
8 |
光の本 |
9 |
数の本 |
10 |
音楽の本 |
11 |
てんとうむしの本 |
12 |
鳥の本 |
13 |
花の本 |
14 |
スポーツの本 |
15 |
インターネットの本 |
16 |
いぬの本 |
17 |
ねこの本 |
18 |
ちょうちょの本 |
19 |
樹の本 |
20 |
じどうしゃの本 |
21 |
かぐ・五感の本 |
22 |
さわる・五感の本 |
23 |
聴く・五感の本 |
24 |
見る・五感の本 |
25 |
味わう・五感の本 |
26 |
かめとかたつむりの本 |
27 |
ぞうの本 |
28 |
ミルクの本 |
29 |
川にすむ生き物の本 |
30 |
土にすむ生き物の本 |
31 |
地球と宇宙の本 |
32 |
ひこうきの本 |
33 |
お天気の本 |
34 |
ジャングルの本 |
35 |
くじらの本 |
36 |
うさぎの本 |
37 |
いろの本 |
38 |
風の本 |
39 |
でんしゃの本 |
40 |
あかちゃんの本 |
41 |
月の本 |
42 |
火山の本 |
43 |
水の本 |
44 |
ライオンの本 |
45 |
海辺に住む生き物の本 |
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