■さとうめぐみさんの絵本
1967年東京生まれ。東京芸術大学大学院修了。動物をモチーフに、日本画表現による発表を続けている。
1993年取手市長賞、1994年多摩美術大賞展大賞受賞。
(『まじょのくつ』ハッピーオウル社 著者紹介 参照)
『まじょのくつ』*『まじょのほうき』

 

『まじょのくつ』ハッピーオウル社

『まじょのくつ』
さとうめぐみぶんとえ
ハッピーオウル社
2005年

「まじょ」シリーズ第二作目。
動物たちがみつけた不思議なものを、ふと身に着けてみたら、あら不思議!!
あれが、これになって、これが、それになるなんて、読み手もびっくり、当人の動物もびっくり、もともとの持ち主の魔女もびっくり!
しりとりみたいな、愉快な着せ替え(?)魔女絵本。

オンライン書店ビーケーワン:まじょのくつ

空を散歩中の魔女のぼうしが、強い風でとんで、小川にぽちゃん。
まじょはあわててほうきをおき、くつをぬぎすてると、おがわにはいっていきました。

「ぼくじょうなんてあきあきだ。なんか、おもしろいことないかなー。」
ちょうどそこへやってきたこうしが、ふところがっている魔女のくつをみつけて、なにげなく頭にのせてみると、あらふしぎ!
むらさきいろのけむりがもわっとあがり、くつはぴったりとこうしのあたまにくっついてしまいました。
「うわっ、こんなつよそうなつのがほしかったんだ!」
でもつよいうしになるには、まっくろなからだのほうがにあいます。
こうしがじぶんのもようにさわると
・・・。

脱ぎ捨てられた魔女のくつが、子牛の強そうなつのに変わり、子牛の脱ぎ捨てた白い模様が、今度は・・・と、ページをめくるのがもどかしいくらい、楽しくてわくわくする物語。
誰かの何か正体不明のものを、何だろうとこっそり身体にあてがってみる、なんて、いかにも子どもたちがやってみそうなほほえましいしぐさ。
それを逆手に取った着想は痛快で、次にこんな展開になって、それが次にはこんな展開になって・・・なんて、考えも付かなかった展開が新鮮!
寓話的に動物を用いて、自分の特徴を見つめ、個性の大切さに気づくモチーフの絵本はたくさんあると思いますが、こんなユーモラスで奇想天外な描き方もあったのですね!
最終的に出揃った面々のつじつまが、見事にぴしっとあう結末の爽快さも、魅力的。

子どもたちの大好きなしりとり遊びにも通じる、楽しくてびっくりの展開が、読み聞かせにもぴったり。
「まじょ」シリーズで、ほうき、くつ・・・とくると、三作目は何かな、もしかしてあれかな、なんて、待ち遠しくてたまらなくなります!

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『まじょのほうき』ハッピーオウル社

『まじょのほうき』
さとうめぐみぶんとえ
ハッピーオウル社
2004年

「まじょ」シリーズ第一作目。
動物たちが見つけた不思議なものを、ふと身につけてみたら、あら不思議!!
動物の特徴をふまえた、適材適所の(?)取捨選択の展開が、こたえられない面白さ。

オンライン書店ビーケーワン:まじょのほうき

ヒューッ ドシーン!
空から魔女が落ちてきて、ほうきの柄が折れてしまいました。
魔女が代わりの柄になるような棒を探しに出かけているあいだに、とらがやってきて、
「おや?きりかぶのうえにのっているものはなんだ?」
いろいろ試しているうちに、ふと頭にのせてみると、あらふしぎ!!
ほうきはとらのあたまにぴったりとくっついてしまいました。
「うわーっ、まるでらいおんみたいだ!」
しかし、らいおんになるにはしまもようがじゃまです。
とらがじぶんのしまもようにさわると
・・・

愉快な「まじょ」シリーズ一作目。
魔女のほうきの先っぽが、動物たちの手に渡るうち、まるでしりとりみたいに、どんどん変化して、どうなってしまうのでしょう?
読み手はもちろん、動物も魔女もびっくり、手品みたいに楽しい着せ替え(?)絵本。
個人的にハリネズミ・ヤマアラシの出てくる絵本が気になるので、動物たちの中にヤマアラシを見つけたときには、思わず小躍りしちゃいました(笑)。

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