| ■ジョー・オキエールさんの絵本 |
Joe Okier 1969年生まれ。ブックデザイナーとして雑誌や書籍などで活躍。『ウサギのルビーとのろまなカメ』ははじめての絵本。東京在住。 (『ウサギのルビーとのろまなカメ』長崎出版 著者紹介 参照) |
| 『ウサギのルビーとのろまなカメ』 |
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『ウサギのルビーと のろまなカメ』 ジョー・オキエールさく 長崎出版 2007年
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「カメさん、わたしときょうそうしてみない?」 コウラを狙うウサギのルビーの企みを知ってか知らずか、カメは丘の上の大きなリンゴの木までの競争を言い出しました。 美しく現代的なアートの花咲く丘でまんまと始まった、現代版ウサギとカメの競争は・・・。
豪華でシュールで痛快な絵本。
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ウサギのルビーがこの地に迷い込んでからもう三日がたちました。 昨日のどしゃぶりがまるでうそのような、気持ちのいい朝、ルビーが野原をぴょんぴょん駆けていると、重そうなコウラを背負ってのそのそと歩いている一匹のカメが見えました。 「・・・わたし、あのコウラが欲しい」 欲張りなルビーは思い立って、カメのコウラと自分の毛皮を賭けたかけっこを申し込み・・・。
コンピューターグラフィックでしょうか?さまざまな絵や写真の拡大や縮小画像を、自由自在にコラージュしたような、遊び心あふれる画面構成が斬新で楽しい絵本。おもちゃのように鮮やかな色彩は、少し毒さえ含んでいるような、妖しい美しさ。 お話も、ちょいと小ざかしいウサギのルビーと、いかにも無邪気そうなカメの、現代版イソップ童話「ウサギとカメ」のような物語・・・かと思いきや、なかなか、贅沢なコラージュでシュールな色合いもみせつつ、痛快などんでん返しで、ドッキリ、ニンマリしてしまいます。 二度目にお話を読むと、あの部分はこの伏線だったのね、なんて、気持ちよくだまされていた自分に気づいたり。 足元がひっくりかえるような爽快な物語の、コウラをほしがったうさぎのルビーのその後や、どうやら氷山の一角的余波などじわじわと気になりますが、ともあれ物事には何でもウラがあると肝に銘じつつ、豪快に笑っちゃいましょう(笑)。 ちょいと大きい子の読み聞かせにも。
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