ヨゼフ・パレチェクさんの2007年カレンダー
しましま
(c)Josef Palecek
しましまヨゼフ・パレチェクさん2007年カレンダー
パレチェクさんご自身のセレクトによる12ヶ月のイラスト
カレンダーとして使用後は、ポスターとしてもずっと一緒の、うれしい大判、A2サイズ
カレンダーとしての機能も充実
 くわしくは、≫アット・アームズさまのHPで・・・
お求めは、取り扱い販売の書店・雑貨店・ネットショップなどで!

パレチェクさん2007年カレンダー

 


パレチェクさん2007年カレンダー(12ヶ月)
>> A2サイズ/2,625円(税込)
≫アット・アームズ

 

待望のヨゼフ・パレチェクさんの2007年カレンダー。
お取扱い店など、くわしいことは、発売元の≫アット・アームズさまのHPをごらんになってくださいね。
表紙と12ヶ月だけなんてとても選びつくせないような、美しい魅惑のイラストたちの中から、ご本人さまに選ばれたとっておきの13枚のイラストたち、輝くばかりの美しさです・・・。


 


 パレチェクさん2007年カレンダー(12ヶ月)
>> A2サイズ/2,625円(税込)
表紙1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月

ヨゼフ・パレチェクさんご自身が選ばれた、12枚+表紙の美しいイラストたちについて、もっと何か手がかりを知りたくて、手持ちの絵本とポストカードなどで、推測できる限り、個人的に調べてみました。
それぞれの絵の出典などは、手持ちの絵本とポストカードの資料にもとづく、個人的な推定ですので、間違いなどがありましたらぜひ教えてください。不明のものも多いので、ご存知でしたらぜひ教えてください。
なお、年代的に古いものなどは、新しく出される際に、より鮮明で美しく、完成度の高いものになっている場合があると思われます。完璧なお仕事ですよね!
 *表紙*
「Blue Dream」
■『Piccoli concerti della sera』(1980年)(邦訳『ちいさなよるのおんがくかい』)の表紙を飾っていた、あの美しい髪の瞑想する少女の絵では?と、思われましたが、じっくりと眺めると、異なっていると思われます。
構図やモチーフ的には似ているように思われますが、細かな部分が少しずつ異なっているので、別の作品だと思われます。
この美しすぎる作品で2007年を迎えられるなんて、幸せ!
 *1月*
「Winter」
雪景色の一本の木と、愛らしいカラスの絵。
『Das Lied vom Apfelbaum.』(1985)の中の一場面に用いられている絵と、ほとんど同じものなのでは・・・と思われたのですが、少しだけ異なっていると思われます。カラスの数が、カレンダーでは2羽なのに対して、絵本の中では3羽なのです。
なお、これらのイラストは、『Alles Gute』(1988)の中の一場面のイラストと、同じものかも・・・と思われます。『Alles Gute』では、トリミングされた形になっているので、3羽めのカラスの部分がなく、カラスの数は判りませんが・・・。
 *2月*
「Fall to sleep」
女の子がベッドでこいぬと眠る青い絵。
■『Piccoli concerti della sera』(1980年)(邦訳『ちいさなよるのおんがくかい』)の一場面と同じモチーフだと思われますが、完全に同じではないと思われます。新しくお描きになったものかもしれませんし、新しく手を加えられたものかもしれません・・・。
すみずみまで丹念に描かれた、美しい仕上がりに、ただ時間をわすれて見つめるばかりですよね・・・・。
 *3月*
「Spring」
愛らしい表情をもつ木が美しい絵。
■『DAREK』(2000年、邦訳は『マシュリカの旅』。どうやら1988年に、『Das Zauberband 』としてVerlag Jungbrunnen社からドイツ語版が出ていた模様です。未読ですが・・・。)の一場面と同じモチーフだと思われます。
眺めているだけで楽しくて、春風に乗って、マシュリカのリボンが、飛んできてくれそう。
 *4月*
「Rainbow day」
この絵は、手持ちの絵本からは、出典を探すことができませんでした。ご存知でしたら教えてください。
カラフルな服の子どもが、自転車にのっている愛らしい絵。線画で描かれたシンプルな自転車は、描きかけの絵のようで・・・個人的に、『Der lustige Mann』(1974年)のぼうやの絵本の絵を思い出しました。絵の中のぼうやが、他の絵の中をつぎつぎと旅するお話・・・のようですが、くわしくは不明。邦訳切望の一冊です。
 *5月*
「Tumbelina」
オレンジ色の草花の中で、おやゆびひめがブランコをこいで無邪気に遊んでいる絵。
■『Däumelinchen』(1975年)。邦訳『おやゆびひめ』の中の一場面と同じ絵だと思われます。ドイツ語版ペーパーバックなどでは、表紙を飾っていました。
おやゆびひめの愛らしさと、取り囲む草花の美しさが、本当に魅力的。
 *6月*
「Water-lily」
連れ去られたおやゆびひめが、川の上で泣いている青い絵。
同上。邦訳『おやゆびひめ』の中の一場面と同じ絵だと思われます。パレチェクさんの描くオレンジ色の世界もとても魅力的ですが、神秘的で幻想的な青色の世界もまた、同じくらい魅惑的ですよね・・・。
 *7月*
「Summer night」
この絵は、手持ちの絵本からは、出典を探すことができませんでした。
青い蒼い夜に眠る猫の絵。
しいていうならば、『The Little Black White Cat』(1976年)で、同じようなモチーフの絵を見たことがあるなど、その他の絵本でも、幾度か夜の猫の絵を見たことがあるように思われます。絵本作家の描く猫は、どれも魅力的なものが多いですが、パレチェクさんの描く猫も、とびきり愛らしくて、抱きしめたくなります!
 *8月*
「Excursion」
深い青緑色の美しい海に浮かぶ島から、出発する気球の絵。気球にのった子どもたちが、島の船長たちに手をふっています。
『Die Insel Hammerbö』(1995年)の一場面の絵と、同じ絵のように思われます。ジェームズ・クリュスさんとのコンビの絵本で、最近のパレチェクさんのタッチが楽しめる美しい絵本です。邦訳切望の一冊。
 *9月*
「Garden concert」
後ろ姿の女の子が、野外でグランドピアノをひいている幻想的な青い絵。ことりたちがうっとりと耳をかたむけています。
■『Piccoli concerti della sera』(1980年)(邦訳『ちいさなよるのおんがくかい』)の一場面と同じモチーフだと思われますが、完全に同じではないと思われます。細かい部分が異なっているので、新しくお描きになったものかもしれません。おそらく、後の≫ポストカードの絵≫「ちいさなよるのおんがくかい -a」と同じだと思われます。
 *10月*
「Swallow」
パレチェクさんの≫ポストカードの絵≫「Jaro, napovez」と同じでは・・・と思われます。
この絵は、手持ちの絵本からは、出典を探すことができませんでした。
ツバメたちが町をみおろして飛ぶ、オレンジ色の美しい絵。
パレチェクさんの描く町は、なんて不思議で、なんて魅力的。
■『Däumelinchen』(1975年、邦訳『おやゆびひめ』)の中の一場面を思わせるような、詩情豊かな絵。
 *11月*
「Swan」
この絵は、手持ちの絵本からは、出典を探すことができませんでした。
宝石のパパラチャ・オレンジのようなピンクとオレンジ色のあわさった美しい色の絵。うっとりと目をとじて顔をこころもちふせているおひめさまの上を、白い白鳥が6羽わたっていきます。その上には、丸い飾り枠、中心には一枚の羽。
アンデルセン童話の「野の白鳥」を思い出すような、詩情豊かな絵。
『Alles Gute』(1988年)の中の一場面に、よく似たモチーフの絵があるのですが、また別の作品だと思われます。
 *12月*
「Winter」
この絵は、手持ちの絵本からは、出典を探すことができませんでした。
雪の中に身体をよせあう、愛らしい2匹のうさぎの絵。
パレチェクさんの描くうさぎは、しましまの耳まで愛らしいですよね。
パレチェクさんの描くしましまの耳のうさぎは、例えばポストカードの≫こちらなどにも。
ぜひ来年も、新しいパレチェクさんのカレンダーで迎えたいですよね!

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