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■2000年『DAREK』***邦訳「マシュリカの旅」

『DAREK』-a

DAREK-a

ヨゼフ・パレチェクさんの
オリジナル・ポストカードの一枚
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(c)Josef Palecek (c)project ano

 

初版 2000年
※1988年、『Das Zauberband 』のタイトルで、Verlag Jungbrunnen社よりドイツ語版が出版された模様(未読)
タイトル 『DAREK』
テキスト
≪シンプルに
Libuse Paleckova
◆くわしく
イラスト Josef Palecek
出版社 POPOKATEPETL
大きさなど※ ハードカバー
カラー、32p
約29.6*21.9センチ
邦訳
≪シンプルに

クリックで拡大します。『マシュリカの旅』リブシェ・パレチコヴァー作 ヨゼフ・パレチェク絵 編集工房くう

『マシュリカの旅』
リブシェ・パレチコヴァー作
ヨゼフ・パレチェク絵
くう編集部 編訳
金山 美莎子 翻訳協力
2005年11月
編集工房くう

◆くわしく

邦訳大きさなど※ ハードカバー
カラー、27p
約26.3*18.8センチ
ビーケーワン、
アマゾン※

オンライン書店ビーケーワン:マシュリカの旅

ビーケーワン

 

『DAREK』-b

DAREK-b

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(c)Josef Palecek (c)project ano

原書を見て

チェコからの美しい贈り物、『DAREK』。(POPOKATEPETL)2000年です。待望の邦訳は『マシュリカの旅』(編集工房くう)2005年。
奥様のリブシェ・パレチコヴァーさんがテキストを、お嬢さまが出版を担当なさったという、ご家族の真心のこもった美しすぎるこの絵本、原書『DAERK』の意味は「贈り物」だとか。
まさに、世界中の子どもたちに、絵本を愛する人々に、心を込めておくられた珠玉の贈り物ですよね!


邦訳を見て
そして邦題の『マシュリカの旅』のマシュリカは、絵本の「著者紹介のページ」の「編集部より」によると、

原書ではリボンに名前はありませんでしたが、チェコ語の「masle」(リボン)をヒントに「マシュリカ」とつけました

と、あります。(正しいチェコ語表記ができなくてごめんなさい)

チェコ語でリボンは「マシュリ」と、読むのが近いのでしょうか、その響きからは、個人的に、リボンをそっと結ぶときのきぬずれの音が感じられるような気がします。そしてその響きを大切にした「マシュリカ」という名前は、とても愛らしい感じ。

大切に大切に魔法のリボンをかけた、奇跡の贈り物なのですね。

それは、テキストを読み終えるとなおいっそう伝わってきます。
これまで、物語に思いを馳せながら、ただ眺めて想像するしかなかった、原書の美しいイラストたちが、いまやっと、はじめて読み聞かせをしてもらった子どものように、一つの物語を心の中につむぎだしてくれた感じです。


表紙

その物語は・・・
まず、表紙のひざをかかえて首をかしげた女の子◆

クリックで拡大します。『マシュリカの旅』リブシェ・パレチコヴァー作 ヨゼフ・パレチェク絵 編集工房くう

縦じまのワンピース◆に三つ折ソックス、風になびく長い髪、どこかアンニュイで、この世に生まれ出でる前の胎児のようにピュアな雰囲気をもった、魅力的な女の子は、『トララララ◆』や、『Piccoli concerti della sera◆』などで、くりかえしくりかえし形を変えて現れて、見る人の心を魅了してやまない、鮮やかに艶やかに心に焼きつく美しいモチーフです。
そもそもこの表紙のために、原書を購入したといってもいいくらい好きです。原書は邦訳よりも版型が大きいのですが、本文には関係ないページが絵本のはじめと終わりにゆったりととってあって、さすがチェコの絵本、という感じがしました。

日本語でタイトルが描かれた、嬉しい邦訳の『マシュリカの旅』の表紙も、何度ながめても飽きず、ゆったりと特別な風がふき、特別な時間がながれているみたい。
この特別な物語が日本語で子どもたちと読めるなんて、本当に、編集工房くうさまをはじめ、関係者の方々に感謝の気持でいっぱいです。ありがとうございました。


物語を読んで
表紙の女の子ベロニカと、いつも一緒にいたリボン「マシュリカ」は、あるひ風にさらわれてベロニカの手からとんでいってしまいます。
その風は、ちょっととんがっている風で、いつも乱暴で嫌われるようにしか吹いたことがないのでした。
けれどマシュリカはへっちゃらで、その風に楽しそうにくるくると踊るのです。
「あなたはじぶんがそよ風にもなれるってこと、わすれてない?」
自分を拒まないマシュリカの、魔法のような言葉に、風はだんだん心を開き、目を開いて、新しい自分を発見します・・・。

そして生まれ変わった風に、マシュリカは言います。
「風さん、わたしをだれかにプレゼントして」
そして風がマシュリカをそっと贈ったのは、とげとげのアザミのところでした・・・。

つぎつぎと贈られるものたちに、幸せを贈り届けるマシュリカ。

これは魔法?
それとも・・・?

(絵本の帯より)

そして、最後の贈り物が、最高の贈り物として読み手の心に届きます。

ありがとう、マシュリカ。
そしてパレチェクさんご一家をはじめとして、絵本づくりに携わったすべての人々に感謝をこめて。

編集工房くうさまのHPは◇こちらです。
絵本製作に携わりになった、*PRECIOUS BOOKS-プレシャスブックス*さまのHPは◇こちらです。原書『DAREK』もあります。
この絵本に対する、すばらしいご紹介文をぜひお読みください。
私はプレシャスブックスさまで購入させていただきました。ありがとうございました。

さらに、プロジェクト・アノさま(◇レン・コーポレーション◇アット・アームズ)より、オリジナルのポストカードも発売になって、嬉しいかぎり!特集はこちら◆

よろしければ親子でお読みになってくださいね!


パレチェクさん2007年カレンダー


パレチェクさん2007年カレンダー(12ヶ月)
>> A2サイズ/2,625円(税込)
≫アット・アームズ
発売の詳細などは上記HPでごらんになってくださいね。

カレンダーのページは≫こちら
神秘的で美しい12ヶ月のイラストの中の、≫3月「Spring」のイラストが、『マシュリカの旅』の本文中の一場面と同様(もしくは共通)のモチーフだと思われます(同一かどうかはわかりません)。

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