***ヨゼフ・パレチェクさんの作品一覧表の見方***最初にクリックしてご覧ください。 |
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大きさなど※は、私物を参考にはかったものです。ページ数表記のないものが多く、本文イラストのページを主として数えていますが、数え方によっては誤差もありますことをご了承ください。測り方による多少の誤差もご了承ください。 アマゾン洋書※は、2006年2月時点の検索結果に基づいています。古いものは詳細不明であるものも多く、また再版や、ペーパーバック版は、初版の版元と異なる場合も多いようです。 |
基本的にドイツ語、英語の洋書を、個人的に入手できたものに限り一覧表にしていますので、本国チェコの本など、すべてを網羅しているわけではありません。 また、チェコ語のフォントにつきましては、正しいフォント表記ではありません。ご了承ください。 引き続き探求中ですので、間違い指摘、訂正、追加、新情報などなどいただけましたらとても嬉しいです。 |
■1980年『ソリマンのおひめさま』 |
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■原書『ソリマンのおひめさま』を見て カレル・チャペックさんの『九つのお話ともう一つヨゼフ・チャペックのおまけのお話』(主な邦題、『カレル・チャペック童話全集』(青土社) さらに、それをチェコ語から千野栄一さんが翻訳なさった特別の、幻の、おしみなく情熱の注がれた逸品! もうそれだけで夢のような、溜息がこぼれそうな作品です。
↑表紙のイメージはこんな感じでしょうか・・・ とりわけヨゼフ・パレチェクさんの美しいイラスト、表紙のエキゾチックなおひめさまの魅惑的な艶姿は、何度見てもほれぼれと魅入ってしまいます。 「とてもいそがしいパレチェック氏が『チャペックは好きだから、ことわるわけにはいかないな。』といって描いてくれた(千野栄一さんのあとがきより)」
■物語とイラストについて 『ソリマンのおひめさま』の物語は、はるか海の向こう、南方の異教の国「ソリマン・サルタンくんしゅ国」を舞台としています。 主な登場人物は、その富める国王と病める深窓の姫君ズベイダ、そしてズベイダ王女の病気を治す一縷ののぞみとしてヨーロッパの本物の医者はかせ大先生を探すべく遣わされた家来一行のそばをたまたま通りがかったがばかりに治してさしあげねばならなくなった、気の毒なドクトル・きこりはかせ。 それぞれの腹のうちの思い込みと勘違いによる思惑の外れたり当たったり、震え上がったり奮い立ったり腕をふるったり斧をふるったりの、ユーモアと遊び心を随所にちりばめた愉快痛快なてんやわんやの鮮やかな物語です。
この、遠い異国の設定の作品たちの、南国の熟れた果実のような、したたるような美しさ、濃厚で妖艶な色つやの美しいこと!
■訳者千野栄一さんのあとがきについて さらに、千野栄一さんによるあとがきは必見で、千野氏とパレチェク氏の素敵な出会いにまで触れてくださっている嬉しさ!気が遠くなってしまいそうです。 この『ソリマンとおひめさま』をめぐる千野栄一氏のチェコのチャペック博物館でのエピソード、それからヨゼフ・パレチェクさんご本人のアトリエでのエピソードなどは、『ビールと古本のプラハ』(白水Uブックス) ■1984年ドイツ語版『Die Prinzessin von Solimanien 』 について 下記1984年のこちら▼もご参照ください。 この美しすぎる幻の作品を、日本の子どもたちだけが独り占めしていてよかったのかしら、と、もったいなく思うこともあったのですが、違いました。 1980年日本での出版の後、1984年に、ドイツなどで絵本として出版なされたようです。 タイトルは、 『Die Prinzessin von Solimanien 』 。 版元は、bohem press社ならびにHerder Verlag 社とあります。 ドイツ語のテキストのコピーライトは、Atrium Verlag, Zürichとあります。 これは、1967年出版の、パレチェクさん挿絵のチャペックさんの童話『Seltsame Geschichten von Räubern und Polizisten, Briefträgern und Prinzessinnen, Drachen und anderen Tieren.◆』のテキストのコピーライトと同じです。ちなみにこの1967年の児童書の本文イラストはすべて白黒の線画で(カラーは表紙と裏表紙のみ)、おさめられている6編のお話の中に、「ソリマンのおひめさま」はありませんでした。 |
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■ドイツ語版『Die Prinzessin von Solimanien』を見て ↑表紙のイメージはこんな感じでしょうか・・・ 入手したドイツ語版絵本は、なんと表紙が青い海と帆船のイラスト! 洋書の本文のイラストは、邦訳中のイラストとほぼ同じだと思います。ただし、もともとのサイズが、洋書の方が大きいので、イラストもゆったりと、克明に見えるように思います。しかもトリミングがなされていたり、日本語版の場面から一部抜き出して構成を変えていたりしている部分もあるので、同じイラストながら、まったく別の仕上がり、という感じです! しかも、洋書には、ページ数(32ページ)の関係か、白黒のカットが全くないのです。カラーの場合も、邦訳にはあるのに、洋書では見当たらないものもあって、邦訳がかなりお得で贅沢な作品だったのでは、と思われます。 ちなみに、版元のbohem press社は、どうやらチェコと関連のある国際的な出版社のようで、パレチェクさんの絵本では、他に1983年『Die kleine Abendmusik 12 Gutenachtgeschichten◆』、1985年『Das Lied vom Apfelbaum.◆』を出版しています。 |
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