***ヨゼフ・パレチェクさんの作品一覧表の見方***最初にクリックしてご覧ください。 |
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大きさなど※は、私物を参考にはかったものです。ページ数表記のないものが多く、本文イラストのページを主として数えていますが、数え方によっては誤差もありますことをご了承ください。測り方による多少の誤差もご了承ください。 アマゾン洋書※は、2006年2月時点の検索結果に基づいています。古いものは詳細不明であるものも多く、また再版や、ペーパーバック版は、初版の版元と異なる場合も多いようです。 |
基本的にドイツ語、英語の洋書を、個人的に入手できたものに限り一覧表にしていますので、本国チェコの本など、すべてを網羅しているわけではありません。 また、チェコ語のフォントにつきましては、正しいフォント表記ではありません。ご了承ください。 引き続き探求中ですので、間違い指摘、訂正、追加、新情報などなどいただけましたらとても嬉しいです。 |
□1978年『Claudia mit einer Mütze voll Zeit.』***未邦訳「クラウディアの帽子に時間をつめこんで」 |
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□原書を見て 原書は1978年初版、ドイツ語『Claudia mit einer Mütze voll Zeit』Verlag Jungbrunnen、タイトルの英語直訳は、Claudia with a cap fully time、となるようです。 テキストは、Verlag Jungbrunnen社の絵本で、1970年代にヨゼフ・パレチェクさんとコンビの多い、Wolf Harranthさん。 個人的に入手できたVerlag Jungbrunnen社のパレチェクさんの絵本では、この1978年の絵本から、本文がオールカラーになっています(それまでは、カラーと白黒が交互に組まれた構成)。 □表紙 表紙のふちは緑色、その内側に赤い枠。つまり、緑と赤の二重枠。
こんな雰囲気でしょうか???。 その中に、翼の生えたおおきな柱時計と、その柱時計にちょこんとこしかけて、手を振っている少女の表紙。 はやる心を静めながら、ハードカバーの表紙をめくると・・・奥付。と、いうのでしょうか、見返しに、本文に直接関係のない、無地の遊びのページなどははなく、そのままコピーライトや作者、出版社などの記載のページがはじまっています。(なので、ボードブックのような、ちょっと珍しい感じです。) なお、英語版『No Time for Claudia』が、1980年Dobson Books 社から出版されたのですが、この「ボードブック仕様」は共通しています。 □英語版物語を読んで 元気いっぱい、笑顔の表紙の女の子とはうらはらに、物語の始まりは、家族全員、少しうかない表情です。
What a dreadful Sunday. なんてつまらない日曜日、とでも訳すのでしょうか・・・。 そこでクラウディアは、青い帽子をかぶって、一人公園に出かけます。日曜日の公園は誰もいません。みんなどこかお出かけなのでしょう セラーさんの部屋は、珍しい古い写真や家具や道具でいっぱい。 なんとセラーさんは、クラウディアに時間をくれるというのです! 「ありがとう、セラーおじさん!」 そして家に帰ると、魔法のように素敵な日曜日が待っていました! 本文はそんなに難しくないと思われる、短めの英文だったので、一生懸命、しどろもどろに読んでみました。 ヨゼフ・パレチェクさんの美しいのびやかなイラストが、さらに魔法のように、物語を美しく彩ります。 クラウディアたちが散歩する公園の木々も、家族でピクニックに行く小山も、パレチェクさんならではのリズミカルで美しいデザインと、取り合わせや重なりの美しい色使いの、見ているだけで幸せになるような風景です。そして、セラーさんの家の目をつむってまるまるねこや、ピクニックのページにちらっと登場するしましま模様の耳のうさぎ、これの愛らしい動物たちは、ほかのパレチェクさんの絵本にも、たびたび登場しているモチーフ!
□羽つき時計のモチーフ さらに、同様のモチーフでいえば、鳥かごに入っている、羽の付いた目覚まし時計のモチーフをしばしば目にする機会があるのですが、この絵本にも、背中に羽のついた柱時計や、目覚まし時計が登場しています。もしかすると、ここにルーツがあるのかもしれませんね・・・。 (『Der Regenbogenberg, eine Traumgeschichte.◆』1991、『Die Insel Hammerbö◆』1995、などにもちらりと登場しています)。
また一冊、ヨゼフ・パレチェクさんの描く珠玉の宝物絵本が増えました。なんて幸せな時間! |
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