***ヨゼフ・パレチェクさんの作品一覧表の見方***最初にクリックしてご覧ください。 |
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大きさなど※は、私物を参考にはかったものです。ページ数表記のないものが多く、本文イラストのページを主として数えていますが、数え方によっては誤差もありますことをご了承ください。測り方による多少の誤差もご了承ください。 アマゾン洋書※は、2006年2月時点の検索結果に基づいています。古いものは詳細不明であるものも多く、また再版や、ペーパーバック版は、初版の版元と異なる場合も多いようです。 |
基本的にドイツ語、英語の洋書を、個人的に入手できたものに限り一覧表にしていますので、本国チェコの本など、すべてを網羅しているわけではありません。 また、チェコ語のフォントにつきましては、正しいフォント表記ではありません。ご了承ください。 引き続き探求中ですので、間違い指摘、訂正、追加、新情報などなどいただけましたらとても嬉しいです。 |
■1975年『Däumelinchen』***邦訳『おやゆびひめ』 |
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■原書(ペーパーバック版)を見て ■表紙 実は2005年待望の邦訳版『おやゆびひめ』を目にして手にして、初めて知ったのですが、私物のドイツ語ペーパーバック版原書の表紙と、邦訳の表紙とは異なっていました。 本文中の1ページの、本格的な冬が訪れる前のひとときの、オレンジ色の野で遊ぶおやゆびひめのイラストが、ドイツ語ペーパーバック版の表紙になっています。 邦訳版『おやゆびひめ』の表紙の赤い花の美しい絵は、ドイツ語ハードカバー版原書の表紙と同じものだそうです。本文中に似たモチーフのイラストはあるのですが、同じものはないので、この表紙のために、本文とは別に描かれたものだと思われます。 ■邦訳版を見て ■表紙 色鮮やかな大型の絵本で(約32.5*24センチ)、日本語のタイトルの、ひかえめでほっそりとした飾り文字もきらりとこだわりを感じます。 そして真っ白な地に温かみのある美しい赤い花の表紙。 その真ん中に、すっくと立ち、こころもちドレスのすそをつまんだ、可憐で清楚なおやゆびひめ。 赤色というのか、ピンク色というのか、オレンジ色というのか、さまざまないろの微妙に重なった、パパラチャ・オレンジのような、熟れた南国の果実のような、とろけるような色の花が、花びらをふちどるさりげない模様が、すでにして、ヨゼフ・パレチェクさん独自の世界への秘密の扉の、胸のどきどきするような予感を感じさせます。 まさしく、パレチェクさんの絵。 プロジェクト・アノさま、日本中のパレチェクさんファンの熱い願望をこんなに美しくかなえてくださって、本当にありがとうございます! ■裏表紙 しかも、裏表紙にご注目。 一見、表紙の赤い花の中の可憐なおやゆびひめを、反転させただけのものに思えるのですが、否、まっすぐに、目に飛び込んでくる、透き通るように美しい白いものがあります。それはこの絵本を読み終えた子どもたちへの、みずみずしい充実感と、物語の澄んだ余韻をそっと届けてくれるような、ひそやかで愛らしい贈り物。 表紙から裏表紙までの嬉しい細やかなこだわりも、パレチェクさんならではのものですよね! パレチェクさんカラーともいえるような、ページごとのテーマとなるカラーの、微妙な色を重ねて豊かな深みを出したオレンジ色を基調としたページも、紫色、青色を基調としたページも、すべてここにあります。 つまり、一連のパレチェクさんのイラストの軸となる珠玉のモチーフたちが、きらきらと、そこここに、惜しげもなくちりばめられている、ということ! ■テキストを読んで ちなみに、『おやゆびひめ』に用いられているテキストは、とても本格的な少し長いもので、原作に忠実なものになっているのでは、と思います。 このため、読み聞かせには、すこし体力がいりますが(笑)、子どもたちはたぶんある程度このお話を知っていると思いますので、わりとすんなりと最後まで、お話の世界と美しいイラストを堪能してくれるようです。(3姉妹に読み聞かせすると、次の日さっそくおやゆびひめのイラストを描いていました。くるみのベッドにお花の花びら・・・というのが、やはり3姉妹の小さなオトメゴコロをくすぐったよう) なお、このテキストですが、2005年5月の初版のものが、一部の読者からの問い合わせなどにより、より美しくなめらかな訳に見直され、文字配列のレイアウトも新しく読みやすく一新されて、2005年6月、新しい『おやゆびひめ』として生まれ変わっています。(▲続きは左表参照ください) ※レン・コーポレーションさまの許可を得て画像を掲載しております。無断転載などはご遠慮ください。
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