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1974年『Mein Kindchen das bleibt mein.』***未邦訳 詩集

初版 1974年
タイトル 『Mein Kindchen, das bleibt mein.』
テキスト Lotte Huwe
イラスト Josef Palecek
出版社 Verlag Werner Dausien, Hanau
大きさなど※ ハードカバー
カラー、32p。
約26.5*20.3センチ
アマゾン洋書※

『Mein Kindchen das bleibt mein.』
ペーパーバック
Dausien, Hanau
ISBN: 3768434389
(1977/05)

邦訳 未邦訳
詩集のような感じ

原書を見て
表紙
詩集か、童謡のような感じです。
白い地の表紙の真ん中に、ヨゼフ・パレチェクさんの描く太陽。
もぎたてのみかんのような元気の出るオレンジ色の、にっこりほほえむ、オリジナルな文様のお日さま。点々の眉に、ぐるぐる模様のほっぺた、お目目は小さな青い花。太陽のぐるりにも、小花がリズムよくちりばめられて、個性的でチャーミングな模様は、パレチェクさんの独断場。
この太陽、可愛い身体もちょこんとあって、両手を広げて飛んでいるようです。
このモチーフの太陽は、しばしばパレチェクさんの絵本の中で登場するのですが、わけてもそっくりさんを『トララララ◆』の本文中に発見いたしました、可愛い!
このモチーフの太陽のイラストが、ヨゼフ・パレチェクさんのオリジナルポストカード(プロジェクト・アノ、企画、発売)の一枚の宛名面にありました。くわしくはこちら◆

本文を眺めて
そして扉をあけると…全頁カラー、テキストは、子どものための四季の詩、でしょうか。
冬の雪の中で女の子が遊ぶイラストからはじまって、太陽と花の咲きほこる野原で、なわとびをする花冠の女の子、木のてっとぺんの小鳥の巣を見上げる女の子、家の中のおもちゃ遊びのひとコマや、山のふもとの金色に染まる田畑、帰っていくツバメ、コウノトリ、たこ遊びの男の子、そしてまた雪景色、子どもたちのスケート、雪だるま、あどけない寝顔をそっと包み込むような夜のクリスマスツリー・・・。

ゆっくりと豊かにめぐる一年を、短い詩と美しいイラストできらきらと描きとどめた、とても愛らしい宝物のような詩集。
タッチの雰囲気は、『Däumelinchen◆』がいちばん近いでしょうか。

『Leo ist der allerletzte Räuber.◆』の表紙の大泥棒レオが一般市民になったような愉快なおじさんや、
学研ワールド絵本の『The Little Black White Cat◆』のネコちゃんのような黒猫、
『Piccoli concerti della sera◆』の表紙裏にいたようなバイオリンを弾く虫も、
『Wer ist der Maechtigste auf der Welt?◆』、のようなねずみも、桃色の縞々帽子の三日月さまも、かたつむりもちょうちょも、みんなみんな登場する、夢のオーケストラのような絵本。
小学校の国語や音楽の教科書に、こんなイラストで詩がのせられていたら…さぞかし勉強も楽しくなることでしょうね!
個人的にもかなり熱く気に入っている一冊です。

なお、この『Mein Kindchen das bleibt mein.』のように、小さな詩、うた、童謡などの詩集に、ヨゼフ・パレチェクさんが愛らしいイラストをそえた本については、こちら◆もご参照ください。


テキストのLotte Huweさんの他の作品について
『Herrad Von Mengirsberchen』1949、『Anela reitet.』1951などなどがあるようです。詳しくは不明。

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