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1974年『Ignaz und der Schmetterling.』***邦訳『イグナツとちょうちょ』プロジェクト・アノ2006年(『イグナツとちょうちょう』佑学社1978年品切れ)

初版 1974年
タイトル 『Ignaz und der Schmetterling.』
テキスト Klaus Born
イラスト Josef Palecek
出版社≪シンプルに Nord-süd Verlag, Switzerland
◆くわしく
大きさなど※ ハードカバー版
カラー、28p。
約29*21.7センチ
アマゾン洋書※

『Ignaz und der Schmetterling.』
ペーパーバックDressler, Hbg.
ISBN: 3858250481
(1992/11)

邦訳≫版元

『イグナツとちょうちょ』プロジェクト・アノ

邦訳
『イグナツとちょうちょ』
クラウス・ボーン文
ヨゼフ・パレチェク絵
荒井良二訳
プロジェクトアノ
(◇レン・コーポレーション◇アット・アームズの共同出版)
2006年
◆くわしく

邦訳大きさなど※ ハードカバー
カラー、30p。
約29*21.7センチ。
アマゾン・ビーケーワン

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邦訳≪版元

オンライン書店ビーケーワン:イグナツとちょうちょう

邦訳
『イグナツとちょうちょう』
クラウス・ボーン作
ヨゼフ・パレチェク絵
いぐちゆりか訳
佑学社
1978年
絶版
◆くわしく

邦訳大きさなど※ ハードカバー
カラー、28p。
約29*21.7センチ

原書を読んで(眺めて)
表紙
表紙は、縦じま虹色◆のシャツに青いズボン、おひげのイグナツさんが、自転車の後ろに子どもたちをいっぱい乗せて、さらに前かごにころんとしためがねの紳を乗せているにぎやかなイラスト。
めがねの紳士も、縦じまの愛くるしいズボンをお召しで、振り返ってイグナツさんを好ましく見上げています。その手で大事そうに抱えたかごには、一匹の美しいちょうちょう。
かつての佑学社の表紙と同じイラスト。
レン・コーポレーションさんの◇HPにご紹介があるので、ぜひごらんになってくださいね。
新邦訳(プロジェクト・アノ版)を読んで

『イグナツとちょうちょ』プロジェクト・アノ

2006年9月、待望の新邦訳『イグナツとちょうちょ』が、プロジェクト・アノより出版されました。なんと荒井良二さんの訳という豪華さです。
表紙も美しく、タイトル文字も愛らしく。
表紙は本文イラストの一場面に、中表紙の小さなカットが上部に加えられたものだと思われます。
本文イラストはそのままですが、ほとんどのページが、さらに鮮明に美しくなっているような感じを受けました。これは印刷技術の関係かしら、ヨゼフ・パレチェクさんが細やかな手直しを加えてくださっているのかしら?

色彩豊かで濃密な美しいアートが、ページのすべてを使ってほどこされた贅沢なイラストも、部分的に白いままの余白を残し、色や形の美しさの際立つイラストも、両方楽しめる豪華な絵本。

旧版から数年・・・あらためて物語を読みましたが、子どもたちと同じようにピュアな心を持つイグナツさんと大金持ちと、ピュアな子どもたちが、美しいちょうちょに導かれ、適材適所にぴたりとおさまるところが見事。子どもたちの思い切り遊べる場所、思い切り打ち込める対象、それらを提供してくれる大人、そして思い切り付き合って指導してくれる大人が見つかって、本当によかったですね。


邦訳(佑学社版)を読んで
表紙などは原書と同じと思われます。
町の人たちからはちょっぴり変わり者に思われている、愉快なイグナツさんの活躍が痛快!
うわべやうわさにまどわされない元気な子どもたちや、ちょいと浮世離れした(?)ちょうちょう好きのお金持ちの紳士も、いいお味出しています。
ちょうちょうの無邪気で愛らしい美しさ、つやややかであでやかな華やかさ・・・ひらひらと舞って、紳士の心をつかみ、お金にまどわされた人々の心も躍らせ、最後に幼子のようにピュアな心のイグナツさんのもとにやってきたちょうちょうが、読むたびに、あたらしい輝きを放つよう。

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