***ヨゼフ・パレチェクさんの作品一覧表の見方***最初にクリックしてご覧ください。

ヨゼフ・パレチェクさんがイラストを添えた、テキストチェコ語の詩集・小さなお話集 たち***
その他にも、チェコの子どもたちの教科書の挿絵なども手がけていらしゃるそうです!
1972 『ZA POHADKOU POHADKA Z KOUZELNEHO KUKATKA』
1985 『Klic od kralovstvi』
2003 『usmevavy svet cesti basnici detem』
参照;テキストドイツ語の詩集たち***
チェコでの発売もあったのかもしれませんが、不明。( ) は、テキストが一人の作家による詩集です。
(1974) 『Mein Kindchen, das bleibt mein.◆』(Lotte Huwe)
(1980) ■『Piccoli concerti della sera◆』(Libuse Paleckova)
邦訳『ちいさなよるのおんがくかい』フレーベル館
1988 『Alles Gute◆』

1972年『ZA POHADKOU POHADKA Z KOUZELNEHO KUKATKA』***未邦訳 いろいろな作家のおはなし詩集

初版 1972年
タイトル 『ZA POHADKOU POHADKA Z KOUZELNEHO KUKATKA』
テキスト USPORADAL
JIRI V. SVOBODA
テキストチェコ語
イラスト Josef Palecek
出版社 PRACE, PRAHA
大きさなど※ ハードカバー
布張り
カラー、128p
約24.3*17.5センチ
邦訳 未邦訳
いろいろな作家のお話詩集

原書を見て
紫色の七つの首のドラゴンの表紙です。
白い布張りに、金色の鳥の型押しと、かっちりした装丁で、チェコの絵本文化の伝統を感じます。

本文は・・・とてもたくさんの作家による、たくさんの詩がおさめられています。
お名前を知っているだけでも、

Frantisek Hurbin フランチシェク・フルビーン
Milena Lukesova ミレナ・ルケショワ
Marria Durcikova マリア・ジェリチコワ?、『◇白いお姫さま』(新読書社、品切れ)の再話など
Samuel Marsak サムイル・マルシャーク
Kornej Cukovskij コルネイ・チュコフスキー

・・・

フランチシェク・フルビーンさんの詩の中には、『◇ひよことむぎばたけ』(邦訳は偕成社、品切れ)ではないかなと思われる作品がありました。パレチェクさんがひよことにわとりのイラストを添えています。

サムイル・マルシャークさんの詩の中には、「ばかなこねずみ」(邦訳は『◇どうぶつのこどもたち』(岩波書店、品切れ、の中に収録など)と思われる作品もありました。

コルネイ・チュコフスキーさんの詩の挿絵で、ぞうさんが電話をしている楽しいカットがあるのですが、もしかすると「でんわ」の詩では!(邦訳では、『◇アいたた先生』(理論社、品切れ、の中に収録など)

ほかにも、
Josef Brukner、
Frantisek Halas、
(上記二人は、下記の『usmevavy svet cesti basnici detem▼』にも作品が収録されています)
などなど、たくさんの作家たちの作品(そして作者不詳の作品も)がおさめられていて、その一つの詩にほぼ一つ以上、ヨゼフ・パレチェクさんの初期のタッチの愛らしいイラストが添えられています。
きっと、どの詩もチェコで愛されている子どもの詩、なのでは、と思います。

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1985年『Klic od kralovstvi』***未邦訳 世界の子どものうた、詩を集めた本

初版 1985年
タイトル 『Klic od kralovstvi』
テキスト Josef Brukner
テキストチェコ語
イラスト Josef Palecek
出版社 Albators, Praha
大きさなど※ ハードカバー
カラー、143p
約26.6*20センチ
(1996年再販版)
邦訳 未邦訳
世界の子どもの詩、うたを集めた本

原書を見て
表紙
表紙カバーは、オレンジ色を基調とした、色鮮やかでにぎやかな町が、白の地の真ん中に描かれています。
町の上には淡い虹。
お城のある町のあちこちには、不思議な登場人物がいっぱい。大きな鶏にまたがった男の人、鶏のような身体に、犬の頭をもって歩く鳥(?)、背中の翼で空をとぶ牛、鳥かごの中で眼を閉じて歌っているような魚・・・。
美しいイラストに導かれて、ここは夢の国なのかも!

そして、表紙カバーをはずすと、金色の大きな鍵を持った王様のイラスト。赤いガウン、白い髪と白いひげ、金色の冠、横顔で後ろを見ながら、どこかへ歩いているイラストです。

表紙カバーの裏面は、『Däumelinchen◆』のような赤い花の中に、目をつむっておやゆびをしゃぷっている可愛い幼児のイラスト。冠をかぶっていて、首からはペンダントのようにおしゃぶりをさげています。花の中のいすに腰掛けているところなのかしら。

 


本文を見て
ぎっしりと夢がつまったおもちゃばこのような表紙をめくると、本文にもカラフルなイラストがいっぱい!
1980年代の、クリアで、鮮やかなタッチの美しいイラストが、本当にたっぷりと楽しめます。

本文は・・・とても短い詩、でしょうか。
1ページに一つ(あるいはそれ以上)、文字の並べ方もイラストのレイアウトも選び抜かれて美しいテキストが、たくさんおさめられています。
出典と思われる表記に、アメリカ、イギリス、フランス、ドイツ、イタリア、オランダ、ロシア・・・と、世界中の国々の名前が。

この一冊に、世界の子どものうた、詩がぎゅっとつまっているような、美しさのきわだつ一冊です。

なお、テキストのJosef Bruknerさんは、上記『ZA POHADKOU POHADKA Z KOUZELNEHO KUKATKA▲』にも、作品がおさめられています。

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2003年『usmevavy svet cesti basnici detem』***未邦訳 6人の詩集

初版 2003年
タイトル 『usmevavy svet
cesti basnici detem』
テキスト Vybrala a usporadala
Milada Motlova
テキストチェコ語
イラスト Josef Palecek
出版社 EGMONT CR
大きさなど※ ハードカバー
カラー、56p
約27.1*19.6センチ
邦訳 未邦訳
6人の詩集

原書を見て
表紙
母ねこのおなかにくるまるように寄り添うこねこと、愛らしい青い母ねこが、タイトル文字の上部に、ちょこんとまあるくなっています。学研ワールド絵本の『The Little Black White Cat◆』の可愛いねこのような、夜の青や藍色を用いた、どこか神秘的なねこのモチーフも、くりかえしパレチェクさんの絵本に登場する美しいモチーフ。

タイトル文字の下には、虹の断片。その下を元気よく歩く動物たちは、おなじみの愛らしさ、にぎやかさ。

裏表紙は、片手に一輪の花をかかげるおひさまと、そのかたわらにバイオリンをかなでる虫(『Piccoli concerti della sera◆』でも登場するあの虫のモチーフに似ています)、絵本の説明と思われるテキストを中央にはさんで、その下には、縞々のとんがり帽子をかぶったような、薄紫色に染まる三日月さま。

ここでもまたたくさんの魅力的なモチーフたちに出会えました。

 


□本文を見て
6人の作家の短い詩、うた、を、「おかあさん」、「春から冬まで」、「おやすみなさいのうた」など、いくつかのテーマごとにまとめたものに、ヨゼフ・パレチェクさんがたくさんの華やかなイラストを添えたもの、のようです(推定)。

 

6人の作家は、
Frantisek Halas※
Jan Carek
Jaroslav Seifert
Frantisek Hrubin※
Frantisek  Serafinsky
Jiri Zacek
とあります。
(※は、上記『ZA POHADKOU POHADKA Z KOUZELNEHO KUKATKA▲』にも)

きっと、チェコの子どもたちに長く愛され続けているテキストなのでしょうね!
ところどころに施された、遊び心あふれるテキストのレイアウトも洒落ています。
ヨゼフ・パレチェクさんのたくさんの魅力的なモチーフたちが、一冊の絵本に結実した、みずみずしい宝物のような一冊。

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