***ヨゼフ・パレチェクさんの作品一覧表の見方***最初にクリックしてご覧ください。 |
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大きさなど※は、私物を参考にはかったものです。ページ数表記のないものが多く、本文イラストのページを主として数えていますが、数え方によっては誤差もありますことをご了承ください。測り方による多少の誤差もご了承ください。 アマゾン洋書※は、2006年2月時点の検索結果に基づいています。古いものは詳細不明であるものも多く、また再版や、ペーパーバック版は、初版の版元と異なる場合も多いようです。 |
基本的にドイツ語、英語の洋書を、個人的に入手できたものに限り一覧表にしていますので、本国チェコの本など、すべてを網羅しているわけではありません。 また、チェコ語のフォントにつきましては、正しいフォント表記ではありません。ご了承ください。 引き続き探求中ですので、間違い指摘、訂正、追加、新情報などなどいただけましたらとても嬉しいです。 |
■1972年『Wer ist der Maechtigste auf der Welt?』***邦訳『ねずみのレオポルド』 |
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■原書を読んで(眺めて) 原書の作者表記は、Libuse und josef paleckとなっています。 ■表紙 原書ハードカバー版(初版?)と、ペーパーバック版では表紙が異なるようです。 ペーパーバック版の表紙は、邦訳版の表紙と同じもので、本文中の一場面を用いたもの。裏表紙へとイラストの余韻が続いていくレイアウトです。 ハードカバー版では、手描きとおもわれるタイトル文字が、空白の人物の頭の部分をなしているような粋なレイアウトです。その顔ともいえるタイトル文字の下に、たくさんの勲章もいさましい軍人服のような青い洋服が、片腕を胸に当てるポーズで立っていて、その肩飾りの上に、ちょこんとねずみがたって、タイトル文字(の顔)を見上げています。 物語の舞台が人間の劇場の衣裳部屋なので、その衣装を巧みに表紙に取り入れている感じです。そして裏表紙は、四角い絵の額縁のような枠の中に、青くほのすける桃色のしましまの三日月を背にずらりと枠に並んで座っている、ネズミたちの影のイラスト。真ん中でたって横笛を奏でているのは、エドゥアルド、となりで目をつむって聞いているのはユリイカだと思われます。額縁の下には、その絵のタイトルのようにバラの花、そしてハートの中に、J+Eの文字が。(二人の頭文字と思われます。そしてこのハートのモチーフは、ペーパーバック版の裏表紙にも用いられています) 邦訳の裏表紙は、この裏表紙と同じものを用いています。表表紙は、ペーパーバック版と同じ表表紙を用いています。 ■邦訳を読んで 表紙は、ヨゼフ・パレチェクさんのさまざまな絵本にしばしば登場する、しましまぼうしをかぶったような、桃色の三日月の横顔のあごの部分に、ちょこんとすわった可愛いねずみの恋人同士の寄り添うイラスト。 三日月は薄紅色の花のしきつめられたような、青い雲の上にふんわり浮かんでいるようで、心なしか不安げに手をとる二人を、にっこりと青いまんまるのおめめで見つめています。 プロジェクト・アノから発売の、ヨゼフ・パレチェクさんのオリジナルポストカードの宛名面に、オリジナルの小さな白黒のカットが描かれているのですが、その中に、三日月のモチーフもちゃんとありました!くわしくはこちら◆。 これまでのパレチェクさんの絵本とはまた違った、エアブラシか、スパッタリングを施したような、細かな色の粒子を施した、深みのある繊細な美しいイラスト。絶妙な色のとりあわせと重ね方、余白を生かし躍動感あふれる構成は、やっぱりパレチェクさんならではでとってもチャーミング! また、愛らしいねずみたちのモチーフは、は、『Mein Kindchen das bleibt mein.◆』などでも登場するなど、しばしばパレチェクさんの作品の中に見られる楽しいモチーフの一つです。 ■物語 テキストは奥様のリブシェ・パレチコバーさん。 「ねずみのよめいり」として、世界的に有名で、いろいろなパターンで親しまれているお話をもとに、愉快でちょっとひねりのきいたねずみたちの愛と信頼と勇気の物語に仕上げていらっしゃいます。 ねずみのユリイカはお年頃。大好きなねずみの青年(エドゥアルド)がいるのですが、父親のレオポルドは許してくれません。それどころか、ユリイカのおむこさんにいちばんふさわしい相手を勝手に探し始めます。 結局、ユリイカにいちばんふさわしい、世界でいちばん強い相手は誰だったのでしょうか? 世界でいちばん強い、大切なものは何か、を、子どもにもわかりやすく、楽しく美しく描かれているとびきり素敵な絵本ですので、ぜひ図書館などでお読みになってくださいね。 |
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