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■1970年『Hoppla, ein Ball!』***邦訳『ぼーるさんどこへいったの』

初版 1970年
タイトル 『Hoppla, ein Ball!』
テキスト Vaclav Ctvrtek
イラスト Josef Palecek
出版社
≪シンプルに
原書Artia Prag.
ドイツ語版Verlag Jungbruunen
◆くわしく
(ドイツ語訳Wolf Harranth)
◆くわしく
大きさなど※ カラー、32p。
ハードカバー版・ペーパーバック版ともに
約25.8*20センチ
邦訳≪版元

オンライン書店ビーケーワン:ボールさんどこへいったの

『ぼーるさんどこへいったの』
バーツラフ・チュトブルテック作
ヨゼフ・パレチェク絵
たけだゆうこ文
岩崎書店
1974年 品切れ
◆くわしく
邦訳大きさなど※ ハードカバー
カラー、32p。
約26.2*20.3センチ
印刷・製本、アルティア
その他

オランダ語『hoera, een bal!』1972年など。
ドイツ語版、オランダ語版、邦訳版ともに印刷・製本はチェコ。


邦訳絵本を読んで
表紙

・・・

こんな雰囲気でしょうか???。

なんと可憐で愛くるしいこと!
もぎたてのみかんのようなオレンジ色基調とした表紙の、白色の衿とパフスリーブに、虹色の縦じまのワンピース◆を着たおかっぱの清楚な女の子。
頭には大きな青いおリボン、足には白い三つ折ソックスと赤い靴、伸ばした片手の先に触れそうなくらい、はずむ大きな大きな真っ赤なボールを追いかけて、元気よく走る、のびやかなイラスト。
かたわらにはちょうちょもひらら。
大きなボールは、まるで太陽のようでもあり、花咲く季節にはこんな野原をのびのびとかけめぐりたいような、なつかしい心地よさを感じます。


物語
女の子マリンカが、野原でなくしてしまった大きなボール。
ひとりぼっちの赤いボールを見つけたのは、三匹の犬。犬たちには少し大きいこのボール、三匹で何をして遊びましょう?
そこへやってきたのは、大きなセントバーナード犬…。

この絵本にはいろいろな犬が登場するのですが、まとめてぬいぐるみにしちゃいたいくらい可愛いです。大きなセントバーナード犬なんて、まるでお気に入りの毛布みたい。

真っ赤なボールの弾むページの、なんとモダンで美しいこと。思い思いに並ぶ大小の赤いボールは、宇宙に浮かぶ星たちのようにも見え、余白に不思議な空間の広がりを感じます。
美しい。

ヨゼフ・パレチェクさんの絵は、とても上手な子どもの落書きのように親しみやすく自然でいながら、実はすべてが丁寧に計算された巧みな構成で、とても躍動感を感じます。
生き生きと光を放っていて、見れば元気が出てくる感じ!。

とても古い絵本なので、大きな図書館でないと蔵書がないかもしれませんが、機会があればぜひ図書館などでご覧になってくださいませ。

テキストのバーツラフ・チュトブルテックさん(1911-1976)はチェコの児童文学作家、子どものテレビ作家など。

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