***ヨゼフ・パレチェクさんの作品一覧表の見方***最初にクリックしてご覧ください。

1965年 『O Upovidanem Brankari』
1966年 『Solche Leute mag ich nicht.』
1967年 『Nona und die 33 Drillinge.』 
1969年 『Seltsame Geschichten von Räubern und Polizisten, Briefträgern und Prinzessinnen, Drachen und anderen Tieren.』
  『PEJSKOVY POHADKY』

1965年『O Upovidanem Brankari』***未邦訳

初版 1965年
タイトル 『O Upovidanem Brankari』
テキスト Mirko Paracek
イラスト Josef Palecek
出版社 SNDK
テキストチェコ語
大きさなど カラー、100p
20.5*14.5センチ
イラスト31点。
未読
邦訳 未邦訳

原書を見て

CEDOKさんのHPで拝見しました。
サインペンでさらさらと描かれたようなイラストは、ほかのパレチェクさんのタッチにはあまり見られないもので、かなりレアなのでは・・・。

赤、青、からしいろ、黒の、4色が華やかで、とても美しい感じです。
アイスホッケーのお話なのでしょうか?

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1966年『Solche Leute mag ich nicht. 』***未邦訳「みんな大嫌い」

初版 1966年
イラスト Josef Palecek
テキスト

VERA
 FERRA- MIKURA

タイトル

SOLCHE LEUTE
MAG
ICH
NICHT

出版社
≪シンプルに

VERLAG JUNG-BRUNNEN
Wien-
München
◆くわしく

大きさなど※

児童書、ペーパーバック版
表紙のみ2色、本文白黒
103p
約20.5*14.2センチ

邦訳 未邦訳
「みんな大嫌い」

原書を見て
□表紙
1966年『Solche Leute mag ich nicht.』。
英語直訳タイトルは
「I do not like such people.」
なんだか意味深ですね…何があったのかしら。
オレンジの2色のシンプルで、モダンな表紙は、もしかするとすぐには、パレチェクさんのものだとわからないかもしれません。1970年代以降の、邦訳絵本で見たような色彩豊かで幻想的なパレチェクさんの画風とは一味違う、シンプルで大胆なブックデザイン、チェコ・アートのアバンギャルドを思わせる表紙。

タイトルも作者の名前のレイアウトもアートの一部に組み込まれているような粋な表紙で、5人のなにやら困り顔の大人が、ずらりと縦にならびます。本の向きをくるりと縦にして、背表紙を中心に広げると、表表紙・裏表紙で、5人の男女が思い思いに立ち尽くしている光景がうかぶ仕組み。
表表紙右側に、タイトル・作者の名前がお洒落に表記されているのですが、その真ん中に、ハンコか文字の一部のように、困った少年の顔が描かれているのが印象的。

児童書のようで、本文中のイラストはすべて白黒。輪郭線のしっかりした線画に、スパッタリングが、エアブラシを用いたような模様をコラージュのようにちりばめたりするなど、メリハリの利いた、楽しくてのびやかなタッチ※は、このときからすでにパレチェクさんならではのもの。
(※このエアブラシか何かの細かな粒子をふきつけたような技法は、白黒の挿絵にしばしば見られますが、カラーでも、後1972年『Wer ist der Maechtigste auf der Welt?◆』などに見られるようです)

テキストの作者Ferra-Mikura, Vera(ヴェーラ=フェラミークラ)さんの邦訳作品には、『◇かみ舟のふしぎな旅』 (偕成社)などがあります。

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1967年『Nona und die 33 Drillinge.』***未邦訳「ノナのおはなし」

初版 1967年
タイトル 『Nona und die 33 Drillinge.』
テキスト Friedrich Feld
イラスト Josef Palecek
出版社≪シンプルに Verlag Jungbrunnen Wien- München
◆くわしく
大きさなど※ 児童書
ハードカバー版
約20*12.6センチ
ペーパーバック版
約19.2*12.6センチ
両者共通;表紙のみカラー、本文白黒
152p
邦訳 未邦訳
「ノナのお話」

原書を見て
1967年、『Nona und die 33 Drillinge.』 。
152ページの児童書です。
表題のお話と、「Lieschen Pfennig und die 12 Friseure」というお話(続編?)の2話がおさめられているようです。
カラーは表紙・裏表紙のみ、本文は白黒。
表紙
表紙は、緑のペンキで汚された(?)木の塀の上から、大きなリボンで髪をおさげに結った目の大きな女の子が、くちびるに指を一本あてて、「しぃー」と、言っているみたいなイラスト。
塀の上部にはさかさまの黄緑の手形がぺたぺた、女の子の顔にも手にも、緑色のペンキの跳ね返りの後があるので、オイタをしたのはこのこかな?
でも、裏表紙の塀のかげから顔をのぞかせる、ワンちゃんのあんよも、緑です。ぽたぽた、ペンキがたれてます。

この犬と、女の子が主人公で、仲間たちとあれこれ活躍するお話だと、思うのですが、・・・ドイツ語が読めないので、不明。悲しいかな。
イラストのタッチは、上記の『Solche Leute mag ich nicht.▲』に似ています。
テキストの作者Friedrich Feldさんも、アマゾン洋書で検索するとたくさんの作品をお書きになっているようです。

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1969年『Seltsame Geschichten von Räubern und Polizisten, Briefträgern und Prinzessinnen, Drachen und anderen Tieren.』

初版 1969年
タイトル 『Seltsame Geschichten von Räubern und Polizisten, Briefträgern und Prinzessinnen, Drachen und anderen Tieren.』
テキスト Karel Capek 
イラスト Josef Palecek
出版社≪シンプルに Verlag Jungbrunnen Wien
- München
◆くわしく
大きさなど※ 児童書
ハードカバー版
表紙のみカラー、本文白黒
約20*17.5センチ
127 P
表紙カバーをはずすと青いクロス張り、おひさまのイラストの型押し
邦訳 未邦訳
「9編の童話」の中の6編」

原書を見て
1969年、『Seltsame Geschichten von Räubern und Polizisten, Briefträgern und Prinzessinnen, Drachen und anderen Tieren.』 。
タイトルの英語直訳は 「Strange stories of robbers and policemen, postmen and princesses, kites and other animals. 」 となるようです。つまり、カレル・チャペックさんの「9編の童話」; 邦訳『カレル・チャペック童話全集』(青土社、チェコ語からの完全邦訳!)オンライン書店ビーケーワン:カレル・チャペック童話全集、『長い長いお医者さんのお話』(岩波書店)オンライン書店ビーケーワン:長い長いお医者さんの話の中の6編の物語、
 ・第二の盗賊の童話
 ・とってもながーいお巡りさんの童話
 ・郵便やさんの童話
 ・お犬さんの童話
 ・とってもながーい猫ちゃんの童話
 ・小鳥ちゃんの童話
(『Seltsame Geschichten ・・・』本文掲載順。邦訳タイトルは、田才益夫さん訳の『カレル・チャペック童話全集』(青土社)の目次タイトルに基づきました。くわしくは◆こちら)。

イラストから推定するに(ドイツ語が読めないので・・・)、この中には『ソリマンのおひめさま◆』(1980年)は含まれていないと思われます。


表紙
紺色の制服を着た郵便やさんが、肩にかけたかばんからハートの模様の切手の(あて先真っ白な)お手紙を取り出している素敵な表紙。
裏表紙は猫ちゃん。
裏表紙

 


裏表紙の枠の雰囲気はこんな感じでしょうか・・・

児童書で、カラーイラストは表紙と裏表紙のみ、本文はすべて白黒の線画のイラスト。
日本でも良く知られたヨゼフ・チャペックさんのイラストとは、また違う持ち味。太い線と細い線、点描を巧みに使い分けて、大胆にのびやかに描きこまれた線画は、すでにパレチェクさんならではの世界を確立なさっているようです。

原題が『Devatero Pohadek』とあり、コピーライトにAtrium Verlag, AG.,Zürichと記載があるのですが、ドイツ語訳の版権のことだと推定。これは、『ソリマンのおひめさま』のドイツ語版の、『Die Prinzessin von Solimanien◆』(1984年)の記載と同じです。

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1969年『PEJSKOVY POHADKY』***未邦訳

初版 1969年
タイトル 『PEJSKOVY POHADKY』
テキスト Zdenek Adla
イラスト Josef Palecek
出版社 SKNV
テキストチェコ語
大きさなど カラー、
128p
20*14.5センチ
20点を超えるイラスト
未読
邦訳 未邦訳

原書を見て
CEDOKさんのHPで拝見しました。ズデニェク・アドラが書く犬の物語だそうです。愛らしい茶色い犬の表紙。
犬の背中のチェック、というのか、四角い幾何学模様は、初期の他の作品のモチーフにも幾度か見られます。
温かで愛らしいタッチは、すでにこの作品の中にも花開いているようです。

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