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『5ひきのねこのゆめ』 ニコラ・ベーリーさく やぎたよしこやく ほるぷ出版 1985年
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あたしがもしねこじゃなくて、ほかのなにかだったら・・・
祝・復刊です! 5ひきのねこのおちゃめなゆめを、一度に楽しみたいならこちら、5冊セット。 まねっこねこのつぎつぎやらかすやんちゃな挑戦を、可愛いおしゃべりのようなテキストと、気品あふれる細密画で描いた、ポストカード集のような、愛らしいてのひら絵本。 好奇心いっぱい、何でも知りたがりやってみたがり、だけどちょっぴりこわがりだったり、こだわりのあるきまぐねこたちの、まねっこなりきり絵本。 あなたはどのねこがお好き?
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2006年、ほるぷ出版さんより、嬉しい復刊です! 当時は5冊セット、箱入りで、分売不可だったようですが、今回はセットでも、お気に入りの一冊ずつでも、自由に購入できるようになったのですね! 今回復刊の5冊セットが、箱入りかどうかは、不明です(ごめんなさい)。
ちなみに、私物は探して探して、ン年前にやっと古本で入手したもの! 探す際に資料として図書館で借りた絵本は、当時の子どもたちに愛されつくしてかなりぼろぼろの状態でした。 それもそのはず、愛らしいてのひらサイズ、やんちゃなまねっこねこのお話がちょこっとずつ変わりながらつぎつぎと楽しめる嬉しい5冊シリーズ、そしてなにより気高く美しい細密画で描かれた猫の図・・・子どもも大人もとりこにするひみつが、たくさんたくさんつまっているような絵本なのです。
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『くもねこ』 ニコラ・ベーリーさく やぎたよしこやく ほるぷ出版 1985年
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あたしがねこじゃなくてくもだったら、 ・・・
原書は『COPYCATS−SPIDER CAT』,1984、とあります。
みけねこのあたしが、なぜ蜘蛛になろうとしたのか、テキストには出てきませんが、イラストにはさりげなく描かれています。あたしがテーブルの上のお皿をひょいとのぞく場面の、そのお皿の絵に、女の子が蜘蛛におどろく、マザーグースのお話のモチーフが描かれているのです。
猫のあたしがお皿の蜘蛛を見たとたん、つぎつぎと自分が蜘蛛になって好きなことをやらかす夢をつむぎだす、やんちゃで愛らしいまねっこねこ絵本。 ひとことずつのつぶやきのようなテキストと、ひとつひとつすみずみまで丹念に描かれたイラストの、双方からはりめぐらされた豊かなイメージが、朝露のようにきらめいています。
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『かにねこ』 ニコラ・ベーリーさく やぎたよしこやく ほるぷ出版 1985年
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ぼくがねこじゃなくてかにだったら、
うみべのみずたまりのそばにすむ (だけど、なかにははいらない) ・・・
きりりとしたお目目の愛らしい茶色猫が、ひととき蟹になってみるお茶目な夢を、ふっくらと繊細な細密画で描いた可愛い猫絵本。
猫は本来水が苦手ですが、蟹になってみるとしたらいかに?
蟹になってもやっぱり「猫」の、それだからいとしい「かにねこ」の活躍ぶりをごらんあれ。
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『ほっきょくぐまねこ』(5ひきのねこのゆめ)ほるぷ出版
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『ほっきょくぐま ねこ』 ニコラ・ベーリーさく やぎたよしこやく ほるぷ出版 1985年
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ぼくがねこじゃなくて、ほっきょくぐまだったら・・・
りりしいくろねこのぼくが、窓からの雪景色を女の子と眺めながら、あれこれ楽しい空想にふけります。 その女の子のセーターの背中には、さりげなく白いくまの編みこみが。
氷と海の白い世界で、氷遊びをしたり、新鮮な魚をつかまえたり、思い切りほっきょくぐま生活を満喫するぼくですが、でもね・・・。
ちょっとしたきっかけでふくらむ、現実から夢へ、夢から現実への、愛らしいヒントのような美しい絵本。
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『おうむ ねこ』 ニコラ・ベーリーさく やぎたよしこやく ほるぷ出版 1985年
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あたしがねこじゃなくておうむだったら・・・
今度のねこは白い猫。 机の上の、飼い主が絵の具で色を塗ろうとしているおうむの塗り絵のノートのそばにねそべって、横目でちらり、夢の世界。 色とりどりのおうむのはばたく、そこはジャングル。
からだにきれいないろをぬっちゃうの。
ねこのあたしは筆を上手に使って、白い毛並みに華やかな色彩を施します。 ジャングルときれいな色につつまれてごきげんのあたしだけど、でもね・・・。
いつものふとした瞬間が、ちょっぴりの冒険に変わるひとときを、ねこのあたしとご一緒に。 お約束の結末もほほえましいねこ絵本。
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『ぞう ねこ』 ニコラ・ベーリーさく やぎたよしこやく ほるぷ出版 1985年
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ぼくがねこじゃなくてぞうだったら、 ・・・。
今度の猫はペルシャ猫でしょうか、本棚に前足をかけて立ち上がり、じいっと青い目で熱く見つめるのは、民芸調の象のブックエンド。 たちまち書斎は森へ、そしてインドにはやがわり。
せかいいちすてきなくらをせなかにのせて、ながいお鼻もほらこのとおり。
なんでもない身の回りのものが、ねこサイズの可愛い象の小道具にぴったり。
ひととき豪華な象の夢をみたら、やっぱりねこのいつもの結末で大満足の一冊です。
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表紙見返しには、5冊共通して、個性あふれる5匹のねこのおすましポーズと、まねっこしてみた動物たちが、タイルのように並んでいて、洒落た壁紙のようです。 くろねこ→白いほっきょくぐま、 しろねこ→色彩豊かなおうむ、 などなど、それぞれのねこの毛並みを活かした展開も見事ですよね。
もっともっと読みたくなるような、楽しくて美しい絵本です。 よろしければ図書館などでごらんになってくださいね。
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『The Necessary Cat: A Celebration of Cats in Picture and Word』 Candlewick Pr 猫ねこネコの絵と言葉による猫賛歌 |
ニコラ・ベイリーさんによる格調高いねこの絵に導かれ、ねこの詩、ねこの格言、ねこのおもちゃなど、猫ねこねこの世界へ。
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↑ アマゾン洋書で見つけた一冊。みつめられてどっきん。かなり心惹かれてただいま注文中。
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