■ペトル･ホラチェックさんの絵本 チェコ出身、プラハ芸術大学で学んだ絵本作家。 『ねずみちゃんのおうちさがし』*洋書   『ねずみちゃんのおうちさがし』フレーベル館 ≫特集＊ねずみ＊えほん 『ねずみ ちゃんの おうちさがし』 ぺトル・ホラチェック絵 さんべりつこ訳 フレーベル館 2006年 ねずみちゃんとりんごがおうちをさがして穴をのぞく、可愛い穴あき絵本です。 色鮮やかで深く澄んだイラストと、昔話のようなリズミカルな繰り返しのテキスト、そして穴からちょっぴりのぞくわくわくのカットに、知りたがりの子どもたちもきっと大喜び、もっと読んで！ しゃりっとかじるりんごのように、みずみずしいもぎたて絵本、チェコ出身の作家から。 図書館で見つけた絵本は、色がきれい！ すうっと筆を走らせたり、たっぷりの水をふくませたり、はじかせたり、版画のようにこすって、下の模様をうきあがらせたり、絵の具をつけた紙をはがした模様を利用したり・・・・などなど、技法を想像するだけでも楽しいタッチで、コラージュのように(コラージュかな？)、さまざまな深みのある色がページいっぱいにちりばめられたイラストは、とても鮮やかに目を惹きます。 しかも、本文は可愛い穴あき絵本。 りんごを見つけた小さなねずみちゃんが、つぎつぎと自分とりんごにぴったりの大きさのおうち(=穴)を探して、穴の主の動物たちを訪ね歩く、という、まさしくタイトルどおりの「ねずみちゃんのおうちさがし」の繰り返しの楽しいテキストも、耳になじんだ昔話のよう。 たちまち絵本に釘付け、ひっぱりだこですので、ページを破らないように要注意（？）。 思わずのぞきたくなるような、巧みなレイアウト、リズミカルでシンプルなテキスト、そしてめくったあとからくっきりとのぞく可愛い場面、そのメリハリのきいた繰り返しが、子ども心をしっかりとらえる絵本です。 ねずみちゃんとりんごが、自分たちの大きさにちょうどぴったりのおうちを見つけられるかどうか・・・は、もしかすると、少し大きい子なら、見事言い当てられるかも？ ねずみちゃんと同じように素直で愛らしいテキストは、答えがわかっても繰り返し開いて味わいたくなります。 原書は『A New House for Mouse』Walker Books Limited,London、コピーライトは2004年とあります。 アマゾン洋書ではこちら↓など。 『A New House for Mouse』 Walker Books Ltd ▲上へ  未邦訳のものにも、色鮮やかで思わず手に取りたくなる魅力的な絵本がたくさん！ 冴えたアイディア、秀でたデザイン、ガラスビーズのような、宝石のような深く澄んだ色使い、今後ますます要注目の作家さんですよね。 『When the Moon Smiled』 Walker Books Ltd 2003  『Hello, Little Bird』 Walker Books Ltd 2005  『Strawberries Are Red (Walker Surprise)』 Walker Books Ltd 2001  『What Is Black and White? (Walker Surprise)』 Walker Books Ltd 2001 この記事へのコメントを読む▼*書く▼ (この記事へ戻るには、ブラウザの戻る、をクリックしてくださいね) ▲上へ 「な」の絵本箱へ HOMEへ Copyright (c)2005-2007 kudolacieko All Rights Reserved