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銀の池とよばれる美しい静かな池に、カッパのおやぶん、スターレクじいさんが、けらいのナマズをしたがえて、カッパのおしろに住んでいました。なにもかも秩序正しくおさまっているきらきらとした銀の池の中で、カッパのスターレクがただ一つ気に入らないのは、悠々と勝手気ままにふるまっている、一匹の鯉のベーナでした。 ヤン・クドゥラーチェクさんの描く、クロレラのような独自の深い緑色の水の中の世界が、カラーの見開きいっぱいのページや、あちこちにちりばめられたカットで、そして繊細な白黒の線画のカットで、かなりたっぷりと堪能できます。 「原画の持ち味をなるべく正確に出したいと、原画から改めてフィルムを作っていただきました」 とありますので、本当に贅沢な本だったのですね! 砂金石(アベンチュリン・クォーツ)のようにきらめく池、翡翠のような緑、帽子をかぶったダンディなカッパ、かえる、魚、ビー玉のような大きなお目目・・・、といえば、この、 |
■ドイツ語版『Hochzeit im Teich』(Altia Verlag, Praha 1980)について 児童書形式の邦訳版より大きいサイズで、イラストのレイアウトや順番などが少し異なっています。一部邦訳版には見られないイラストもおさめられています。 この『おかしな結婚式』の原書『SVATBA V RYBICE』1980は、テキストの作者、ボフミル・ジーハさんの1980年国際アンデルセン賞作家賞受賞を記念して、出版なされたもの、だそうです。 ↑『Hochzeit im Teich |
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