■クリスティーナ・ディーグマンさんの絵本
Kristina Digman 1959年スウェーデン生まれ。ストックホルムの美術学校で学んだ後、デンマークのコペンハーゲンの美術アカデミーで絵画と彫刻を学ぶ。グラフィックデザイナーとして活動し、2001年からは子どもの本のイラストレーターとしても活躍をはじめる。2005年、一連の作品に対してエルサ・ベスコフ賞を受賞。
(『ちいさなふゆのほん』福音館書店 著者紹介 より)
『ちいさなふゆのほん』

 

『ちいさなふゆのほん』福音館書店

『ちいさな
ふゆのほん』

ヨレル・クリスティーナ・ネースルランド文
クリスティーナ・ディーグマン絵
ひしきあきらこ訳
福音館書店
2006年

冬の自然に目を向ける子どもたちの姿が、とても愛らしくいきいきと描かれたちいさなふゆのほん。
子どもらしい好奇心も遊び心も、思いやりも科学の芽も、そっとはぐくんでくれるよう。
子どもたちに全身で気づいてほしい冬のいとなみが、愛らしい絵と詩的な文で、かろやかに美しく描かれています。

オンライン書店ビーケーワン:ちいさなふゆのほん

あさおきたら
じめんがまっしろになっていました。
ゆきです。
しろいゆきがふりつもるふゆがきたのです。

ふゆになると、
こどもたちや、いきものたちは・・・

子どもの目線で、長い長い冬も続いていく命のいとなみを見つめ、寒く厳しい冬のなかにも小さな喜びや楽しみを見つける、おくゆかしいちいさなふゆの絵本。雪遊びは楽しいし、冬しか見られないものもいっぱい。冬に耳をすますと、いろいろな音が聞こえてきますよね。

きりっと目の大きな子どもたちの表情が愛らしく、いきいきとして魅力的。
雪景色の色のあまりない世界に、男の子と女の子の毛糸の帽子にマフラー、てぶくろ、コートにタイツと、冬の外出着の渋くて控えめな色がとても効いていて、シックな雰囲気。
雪を描くさらりとした筆づかいが、どこか墨絵のようにも思えて、なじみやすい感じです。

暖冬が騒がれている昨今ですが、子どもの頃、霜柱や薄氷を踏んで割ったり、降る雪を必死で受け止めたりした記憶のかけらが、なつかしくよみがえってきました。
今の子どもたちにも、目で、耳で、鼻で、手で、全身で、寒く冷たく、静かで豊かな冬を感じ取ってほしいですよね。

原書は『LILLA VINTERBOKEN』 Raben& Sjogren Brkforlag, Sweden, 2005とあります。

テキストのヨレル・クリスティーナ・ネースルンドさんは、1940年北スウェーデン生まれ、ジャーナリスト。リンゴの研究家としても知られるそうです。
二人のコンビのリンゴの本を、アマゾン洋書で発見しました。↓
この本も読んでみたいし、二人の他の季節のちいさなほんも、もしも出版されているのならば読んでみたいです!

『Our
Apple
Tree

(ペーパーバック)』
Roaring Brook;
Reprint版
(2006/8/8)


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