■グニラ・ヴォルデ(ボルデ・ヴルデ)さんの絵本*エミーちゃんシリーズ(童話館出版)
1939年、スウェーデン、ウプサラ県東部育ち。幼児絵本のトッテ(トーマス、トミー)ちゃんシリーズ、エマ(エンマ、エミー)ちゃんシリーズは、スウェーデンの子どもたちにいまも愛され続けている。
(『スウェーデンから来たトッテ』勁草書房 参照)
約17センチ*16センチの、手のひらサイズの可愛い絵本。輪郭線の明快でシンプルな線画に、絵の具で彩色がほどこされているような、素朴で温かみのある感じのイラスト。
トーマスぼうやの服装は、赤い横じまのTシャツに、紺色の半ズボン。マリンカラーがすっきりとおしゃれ。
『トーマスぼうや』
≫別頁(エマちゃんシリーズ*童話館出版)『エマのしごと』*『エマとピーター』*『にこにこエマ』*『スウェーデンから来たトッテ』

≫別頁(エミーちゃんシリーズ*偕成社*品切れ)『いいかお わるいかお』*『おとうとはだいすきよ』*『はいしゃさんへ』*『はしかになりたがったエミー』*『おそうじできるよ』*『ピーターとエミーはちがうよ』*『ほいくえんなんていきたくない』*『たのしいほいくえん』

≫別頁(トーマスシリーズ*童話館出版)『トーマスぼうや』
≫別頁(トミーちゃんシリーズ*偕成社*品切れ)『おしたくできたよ』*『おふろにはいる』*『おうちをつくろう』*『くまくんどこ?』*『おいしゃさんへ』*『ぼくたちおばあちゃん』*『けーきをつくる』*『ぼくちいさくないよ』*『ねこちゃんあそぼうよ』*『マリーちゃんとぼく』
≫別頁(「くまくんえほん」シリーズ*偕成社*品切れ)『たべたの だあれ?』

 

『トーマスぼうや』童話館出版

『トーマスぼうや』
ぶん・え グニラ・ヴォルデ
やく つばきはらななこ
童話館出版
2007年

元気なトーマスが、いろいろな体験をしています。みんなもよく知っていることばかりだけれど、くらべてみると、違いがよりわかって、おもしろいね。

小さい子の発見や、そこからつづく思考をはぐくむ小さな絵本。

オンライン書店ビーケーワン:トーマスぼうや

トーマスはちいさい。
でも、おとうさんはおおきい。

トーマスは、くまのぬいぐるみがすき。
だって、やわらかくてあたたかいもの。
でも、木のトラックもすき。
トラックは、かたくてひんやりしています。

・・・

小さな絵本の中で、元気なトーマスが、いろいろなことをしています。みんなもよく知っていることばかりだから、トーマスが気づいたこと、みんなもよくわかるよね!
遊びや食事など、幼児に身近な日常のひとコマを簡潔に描きながら、対比する言葉の意味を、右ページと左ページで、明快に示してくれる頼もしい絵本。
こうすると、どうなるか、どんな気持ちになるか、あるいは、なぜそうなるのか、幼い子なりに、筋道立てて、ひとつひとつ考えていく第一歩を踏み出せそう。

2007年童話館出版から、『にこにこエマとともに発売されました。初版年や、各シリーズ中の出版順序などは異なるものの(『トーマスぼうや』の原書は1973年、『にこにこエマ』の原書は1974年)、ある意味で、幼児の一日をひとつひとつたどり、思考を組み立てていく最初の絵本として、もしかすると両者は双子のような絵本といえるのかもしれないなと思いました。
かつて偕成社より、『ぼくちいさくないよ(品切れ)として出版されていたものと、同じ原書に基づいていると思われます。翻訳の雰囲気が少し異なっているので、それぞれに新しい発見がありそう。
まったく余談ですが、『トーマスぼうや』のトーマスという名前の由来は、どこからきたものなのかしら。???

原題は、『TOTTE AR LITEN』コピーライトは、Gunilla Wolde and Bokforlaget Natur och Kuitur ;1973,1997 とあります。(正確な表記ができていません、ごめんなさい。)
この原書について、『スウェーデンから来たトッテ』(勁草書房)の中にくわしい解説があって、とても参考になりました。

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