フリッツ・コッホ=ゴータさんの絵本
Fritz Koch-Gotha 1877−1956年。ドイツの挿絵画家。1902年にベルリンで、写真や絵を主としたグラフ雑誌の挿絵を描きはじめて、人気画家に。20世紀前半のドイツで、最も著名で人気のあったイラストレーターの一人。
(『うさぎ小学校』徳間書店 表紙カバー裏見返し 著者紹介 より)
『うさぎ小学校』

 
『うさぎ小学校』徳間書店

『うさぎ
小学校』

アルベルト・ジクストゥス文
フリッツ・コッホ=ゴータ絵
はたさわゆうこ訳
徳間書店
2007年

うさぎの子どもたちがいきいきと学ぶ、森の中のうさぎ小学校。
やさしくて時に厳しい、健やかな一日を、美しい絵と文で、格調高く描いた古典絵本。
今手に取れて、とても幸せ。

 

さあ きょうから がっこうです。
ハンスと グレートヒェンは
うきうき わくわく 手をつなぎ
げんきに のはらを あるいていきます。

さあ この小川を とびこせば
そこは うさぎしょうがっこう。

・・・

緑豊かな森の中の、楽しいうさぎ小学校の一日を通して、愛らしいうさぎの子どものはつらつとした姿を描いた、美しい古典絵本。

うさぎの子どもたちが、うさぎの先生にいろいろなことを教わります。それは、人間の子どもたちと同じような時間割だったりするけれど、食べられる植物についての勉強だったり、きつねについての知識だったり、イースターのたまごぬりの時間だったりと、うさぎが生きていくために必要で、直結していて、とても大切なことばかり。

落ち着いた色彩の美しいイラストで、いきいきと描かれたうさぎ小学校の様子は、素朴で、健やかで、ほほえましくて、どこかなつかしいような、大切な思い出のアルバムのよう。
テキストのページに影絵で描かれたイラストも、みずみずしくて、いっそう格調高い雰囲気。
うさぎらしさのなかにも巧みに擬人化された、美しいイラストのページとあわせて、ゆっくりと、うさぎ小学校と、その周りを包む時代の空気に、いつまでもひたっていたくなりました。
しめくくりも愛らしくて、ページを閉じるのが、もったいないくらい。

1924年にドイツで出版された『うさぎ小学校』は、今なお愛されているドイツの代表的古典絵本だそうです。
ここには、大切に読みつぎながら守っていきたい、自然と、生活の、理想の世界があるような気がしました。

テキストの、アルベルト・ジクストゥスさんは、
1892-1960年。ドイツの子どもの本の作家・詩人。教師をしながら1922年に子供の本の創作活動をはじめ、人気を得た。
70点もの絵本・童話・小説・詩集などを残し、20世紀前半のドイツの児童書に大きな影響を与えた。
とあります。(『うさぎ小学校』徳間書店 表紙カバー裏見返し 著者紹介 より)

原題は、『Die Häschenschule. 』 Copyright (c) 1924 Alfred Hahn's Verlag J.F. Schreiber GmbH, Esslingen, Germany. とあります。
アマゾン洋書ではこちらなど。↓

『Die
Haeschenschule. 』
 
Bertelsmann Verlag
(2002/06)

待望の続編が出たのですね!(richard heinrich 絵)↓

『うさぎ小学校の
えんそく』
 
アルベルト・ジクストゥス文
リヒャルト・ハインリヒ絵
はたさわゆうこ訳
徳間書店
2007年

楽天ブックス うさぎ小学校のえんそく

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洋書

『Haeschen klein,
ging allein...
Ein lustiges Bilderbuch
(ハードカバー) 』
Esslinger Verlag
(1999/02)

『Alle meine Haeschen.
Ein lustiges Hasenbilderbuch
(ハードカバー)』
Esslinger Verlag

『Waldi.
Ein lustiges Dackelbuch
(ハードカバー)』
Esslinger Verlag

『Das Huehnchen
Sabinchen
(ハードカバー) 』
Esslinger Verlag


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