■ビル・シャルメッツさんの絵本
Bill Charmatz 自作絵本や挿絵を手がけている。未邦訳の他の作品には、『The Little Duster.』(1967)、『Famous Fingerprints』(1969)、『Endeerments』(1971)、『The Troy St. bus』(1977)など。
『とてもかわったひげのねこ』

 
『とてもかわったひげのねこ』福武書店 品切れ

『とても
かわったひげのねこ』

ビル・シャルメッツさく・え
はせがわしゅうへいやく
福武書店
1982年
品切れ

ある女の子と、とてもかわったひげのねこの、愉快なお話。そのねこの便利で珍しいひげときたら・・・。
無邪気で自由奔放なタッチと、渋い色使いが、ぴたりときまっているお洒落なねこ絵本。

とあるはれたひ、さかなをつってたおんなのこ、つれたのだけど、
ねこでした。へんなねこでして、ひげをのばせば
・・・

ある女の子と、とてもかわったひげを持つねこのお話。
そのひげときたら、長く伸びれば、なわとびになったり、筆みたいに絵も描けちゃったり、お花畑だって、一筆書きみたいにさらさらとつくれてしまうんです!すごいでしょ。
あんまりすごいので、あらら、つかまっちゃった、どうしましょ・・・。

下書きなしの一筆書きみたいな味わい深い線画と、数色で渋くきめた色使い、マジックや筆でささっと試し塗りしたような野性的なタッチで、軽快に神妙に(?)描かれたアートな絵本。
一風変わったねこのひげの自由自在の七変化も、闊達な線画にかかれば、説得力十分、愛嬌たっぷり。絵本すべてが、実はねこのひげでできていたりして、なんて、思っちゃうほど、無邪気な魅力がいっぱいです。
天真爛漫だけれど、ちゃっかりしていて、あちこちで鋭く目を光らせている、りっぱなひげのねこちゃんすべてに、捧げたい粋な絵本。
軽やかな訳も魅力的。復刊熱く希望。

コピーライトは、William Charmatz 1969 とあります。
アマゾン洋書ではたぶんこちら。?

 『The Cat's
Whiskers.
(学校)』
Atheneum
(1970/2/16)

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