■ヴァージニア・カールさんの絵本 |
Virginia Kahl 1919-2004 1919年アメリカ、ウィスコンシン州ミルウォーキーに生まれ、育つ。ミルウォーキー・ダウナー・カレッジで美術を専攻し、続けてウィスコンシン大学で図書館学を学んだ。卒業後はミルウォーキー公共図書館にライブラリー・アシスタント兼デザイナーとして勤務。1948年にアメリカ軍の図書館員として、ドイツ、オーストリアなどに駐在し、その時にヨーロッパのあちこちを旅したことが、その後の絵本作りに生かされている。1954年にはじめての絵本『ウォルフガングはでかけた!』(未邦訳)を刊行し、ユーモラスな物語とシンプルでかわいらしいイラストで、人気となる。 (『公爵夫人のふわふわケーキ』平凡社 表紙カバー裏みかえし 作者紹介 より)
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『公爵夫人のふわふわケーキ』 |
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『公爵夫人の ふわふわケーキ』 ヴァージニア・カール作 灰島かり訳 平凡社 2007年
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むかし、公爵さまと13人のひめさまたちのために、公爵夫人が作ったケーキが、ふわふわと空までふくらんで・・・。
簡潔で愛らしい線画に、くっきりとした色使いが映えた、ふわふわと愉快でほほえましい絵本。
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むかし、ある国のお城に、13人のひめさまたちと、おとうさまの公爵さまと、おかあさまの公爵夫人がすんでいました。 ある日のこと、塔のおへやでぼんやりしていた公爵夫人は、おいそがしい公爵さまやひめさまたちのために、ケーキをやいてあげることを思い立って・・・
シンプルで、キレのいい表紙に、「これは!」というとびきりの予感。 迷いのないきっぱりした輪郭に、どこかトランプチックな深みのある赤と緑のはっきりとした色使いが映えて、すっきりとお洒落。シンプルでおおらかなタッチも、軽やかで楽しい物語も、口絵つきの挿絵が入ったなつかしい読み物に再会したような嬉しさ。かつての邦訳児童書に、こんな雰囲気の垢抜けた絵童話が豊富だったように思うのです。それもそのはず(?)、初版は1955年に刊行されたものなのですって。 「アメリカで50年以上も子供どもたちに読みつがれてきた愛らしい絵本」 なのだそうです。(『公爵夫人のふわふわケーキ』平凡社 表紙カバー見返し より) 「1955年に刊行された本書『公爵夫人のふわふわケーキ』が高く評価され、以後、この13人のお姫さまのシリーズは6冊も描かれることとなった」 と、あります。(『公爵夫人のふわふわケーキ』平凡社 表紙カバー裏見返し 作者紹介 より)
たちまちこの絵本の魅力のとりこになってしまったので、続いての6冊のシリーズの邦訳も、ぜひとも期待したいところです!公爵夫人がこんな愉快な活躍をしてくれたのなら、シリーズで13人のお姫さまたちがどんな冒険をしてくれるのか、ますます楽しみですよね。
『The Duches Bakes a Cake』by Virginia Kahl Copyright 1955, 1983 (c)Virginia Kahl とあります。 アマゾン洋書ではこちらなど。↓
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『The Duchess Bakes a Cake (ハードカバー) 』 Purple House Pr (2002/2/22)
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ちなみに、6冊のシリーズを個人的に検索して、何冊かいきあたったのはこちら。 『plum pudding for christmas.』Charles Scribners Sons 1956 『Gunhilde's Christmas booke』Charles Scribner's, 1972 『Gunhilde and the Halloween Spell』Charles Scribner's Sons, New York, 1975 『How Many Dragons Are Behind the Door?』Charles Scribner's Sons 1977↓
『How Many Dragons Are Behind the Door?』 Encore Editions (1977/04)
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アマゾンで画像発見。 読んでみたい!
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『Giants, Indeed (学校) 』 Atheneum (1974/04)
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画像発見も、13人のお姫さまシリーズか別の作品かは不明。
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