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『あなぐまメルくん』 おおともやすおさく 福音館書店 1999年 品切れ
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生まれたての可愛い妹が、最初は自慢だったメルくんですが、赤ちゃんしか目に入らないお客さんたちの、赤ちゃんばかりの賛辞のくりかえしに、だんだんごきげんななめになってきます・・・。
芽生えたばかりのお兄ちゃんとしての小さな自覚と、生まれたばかりの妹へすべての注目が移ってしまったことへの小さな焼きもちで、小さなプライドが揺れ動きます。しみじみと、そしてしっかりとした解決方法が、二人目の上の子の育児バイブルになりそうな、色鉛筆の温かなイラストで描いた大型絵本。
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あなぐまのメルくんに、可愛い妹ができました。 おじいちゃんおばあちゃん、おんどりにめんどり、犬に猫・・・、たくさんの動物のお客さんが、メルくんのおうちにやってきて、赤ちゃんを見て言うのでした。 「なんてかわいい赤ちゃん!」 「なんてかしこそうな赤ちゃん!」 「おとうさんそっくり、おかあさんそっくり!」
つぎつぎと赤ちゃんを見にやってくるお客さんの、手を変え品を変え口を変え、少しずつ表現を変えたほめ言葉の繰り返しも、リズミカルで耳に心地よく、現代版昔話をみているような楽しさです。 ついに泣き出したメルくんの気持ち、上の子ならきっといたいほどわかるよね。ここでおろおろしないしっかりとしたおかあさんは立派のひとこと。
文も絵もおおともやすおさんの作品で、『いただきまあす』(福音館書店) などのやさしくて温かいイラストが、さらに熟練の腕によって美しく親しみやすく描かれています。 色鉛筆って、こんなにもふっくらときめこまやかで、豊かな感情をもっているのですね。
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『メルくん ようちえんにいく』 おおともやすおさく 福音館書店 2000年
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あなぐまのメルくんは、おかあさんの作ってくれたぬいぐるみのツギハギと、赤ちゃんのときからおともだち。食べるのも寝るのも遊ぶのも一緒に大きくなって、メルくんはもうすぐ幼稚園。 当然のように、ツギハギも幼稚園につれていくつもりでしたが、近所の人たちにいけないよと諭されて・・・。
自分の心の一部のようなツギハギを、一緒に幼稚園に連れて行けないと知って、メルくんはわあわあ泣きます。 そしていよいよ幼稚園入園の日・・・。
最後のユニークな解決策が、小さな子どもたちの心をちゃんとくみとってくれていてほのぼの。 対句的表現の繰り返しのリズムも楽しく、新しい園生活への期待がふくらみそうな、春のかおりいっぱいのやさしい絵本。
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ちらちらまう桜の花びらも素敵な表紙、色鉛筆で丁寧に描きこまれた、愛らしい 「あなぐまのメルくん」シリーズ(福音館書店)の一冊です。
あなぐまのぼうやメルくんが、初めて幼稚園に行くことになりました。家族みんなに新しい服やかばんをつくってもらって、気持ちもわくわく、姿もぴかぴか。当然のように、赤ちゃんのときからずっと一緒にすごしてきた、大好きなママ手作りのぬいぐるみ、ツギハギと一緒に登園するつもりでしたが・・・。 近所のやさしい動物たちは、メルくんの新しい服装をほめ、お弁当やおえかきやダンスなど、幼稚園の楽しさをひとつずつ教えてくれるのですが、ツギハギのことにかぎっては、みんなそろって首をふるのです。 「ぬいぐるみを、おもちゃを、にんぎょうを、幼稚園に持って行ってはいけないよ」
大型絵本なので、やわらかい色彩の愛情あふれる美しいイラストをたっぷり堪能できると思います。 幼稚園にあがることが嬉しくて嬉しくて、近所の動物のおじさんおばさんに自ら報告してまわる場面は、昔話によくあるくりかえしの形式をふまえていて、メルくんの、古いツギハギへの愛着と、新しい幼稚園生活への期待と不安が、どんどん高まっていくテンポ良い展開になっています。
新しい広い知らない世界へとびこむ小さな子どもの少しの勇気と、古いけれど心地よい自分だけの世界にもう少しとどまっていたいような微妙な不安が、大好きなツギハギのぬいぐるみにたくされているようで、いつのまにか3姉妹もメルくんといっしょにどきどきはらはら・・・。
メルくんは、おもちゃのぬいぐるみのにんぎょうの「ツギハギ」を、果たして幼稚園につれて行くことが出来るのでしょうか・・・?
絵本の楽しい解決方法が、子ども心によりそって、とても心にくい感じです。 これから初めての幼稚園に行く小さなおともだちにおすすめしたい一冊。
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さらに、この赤ちゃんだったメルくんの妹が、時を経て大きくなって、幼稚園ではじめてのおべんとうを食べるかわいい続編ともいえるお話が、こちら。
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『はじめての おべんとう』 なとりちづ さく おおともやすお え 福音館書店 こどものとも 年少版 通巻289号 2001年4月号 福音館書店 現在入手困難
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あなぐまのルルちゃんが、はじめてようちえんでお弁当を食べる日です。 おかあさんのつくってくれた小さなお弁当は、 「おにぎり、からあげ、ブロッコリー、それからちいさないちごがみっつ。」
うきうきと幼稚園に行くと、さっそくルルちゃんはお弁当を食べようとしますが、まだお弁当の時間ではありません・・・。
愛らしいあなぐまのルルちゃんと、初めての園生活を一緒に楽しめるような、ほのぼのとした期待がふくらむ幼児絵本。 口ずさみやすい、リズミカルなテキストもお気に入り。
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少し前の月刊誌「こどものとも」の作品で、テキストはなとりちづさんによるもの。 おまちかねのお弁当を広げる場面では、3姉妹も思わず口をあーんと開きかけた美味なる作品。そのうち単行本化、というか、普及版として普通の絵本にならないかな、と、心待ちにしているのですが…。 図書館などで運良くお目にかかったなら、どうぞお読みになってくださいね。(画像の右下の青い○のようなものは、あまりに気に入ってしまったがゆえの当時アカチャンだった二女のケンピンのシルシ・・・というか、落書きです、ごめんなさい)
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はやくおむかえこないかな
ビーケーワン
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『はやくおむかえ こないかな』 なとりちづさく おおともやすおえ 福音館書店 こどものとも年中向き 2004年4月号 通巻217号
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ひとりお迎えを待つ間、一足先に帰っていったお友達と家族とのやりとりをしたじきに、想像力をうんとふくらませて、ぬいぐるみたちとまねっこで遊ぶりゅうくんが、とても愛らしく、いじらしく、ほほえましい絵本。 もしもお迎えに遅れてしまったときには、最後もまねっこしちゃいましょう。
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「りゅうくんのおむかえおくれるそうよ」 って、先生。 ぼくがけんちゃんとあこちゃんとあそんでいると、つぎつぎにおかあさんやおばあちゃん、おとうさんのお迎えがやってきて、みんなみんな帰っていった。 「もうおむかえきちゃったの」 なんていいながら、だっこしてもらったりおんぶしてもらったり手をつないでもらったり、帰ったらクッキーつくろうね、絵本読むぞー、なんていわれたら、にこにこがおになって、園から帰っていったんだ。 ひとりになったぼくは、どうしたと思う?
王さまになったんだ。くまやぶたやぞうのぬいぐるみをしたがえてね。 まず、だっこしてくれるくま。 ・・・
おおともやすおさんとなとりちづさんのコンビの絵本。実際にご夫妻が幼稚園や保育園にたびたび通われた経験から生まれた絵本だそうです。 (『はやくおむかえこないかな』 折込付録 編集部だより より)
子どもの子どもを見る観察眼、親を見分ける識別眼は、一べつで的確に見定める鋭いものがありますよね。一目見るなり、このハンカチは、○○ちゃんが持っていたのとおんなじ、なんて判別したり、ちらと自転車ですれちがっただけで、あっ、あれは□□ちゃんのおかあさんだ!、なんて識別したり。 『はやくおむかえこないかな』を読んだとき、そんな、子どもの熱い視線、視点をひしひしと思い出し、そこから子どもの想像力を子どもの視点で豊かにユーモラスにふくらませた絵本の力量に、とても心を動かされました。 おおともやすおさんのふっくらとした、色鉛筆画でしょうか、やさしくて力強いタッチが、とても絵本の雰囲気をもりたてています。登場人物たちの素朴な風貌や服装など、なんだかなつかしい感じもして、縁側でひなたぼっこしているようなほかほかした気分。 子どもたちにとても身近で、何だか嬉しいわくわくするイベントの「おむかえ」の絵本であるだけに、とても親しみのわく楽しい一冊。
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おおともやすおさんの絵本 「あ」の絵本箱へ

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