■いちかわなつこさんの絵本 市川菜津子　1974年千葉県生まれ、女子美術大学芸術学部卒業後、製版会社やパン屋でアルバイトをしながら、絵本作家をめざす。愛犬をモデルに描いた本書が初めての絵本。挿絵に『クッキーのおうさま』(ポプラ社)、『あかちゃんカンガルー』(ポプラ社) など多数。 (『リュックのおしごと』ポプラ社　著者紹介　より) 『リュックのおしごと』*『リュックのピクニック』*『リュックのコンクール』*『ごはんのうた』*『おそうじのうた』*『おやすみなさいのうた』   『リュックのおしごと』ポプラ社 ≫特集＊ふわふわパン＊えほん ≫特集＊いぬ＊えほん 『リュックの おしごと』 いちかわなつこ作・絵 ポプラ社 2002年 まちいちばんのおいしいパンや、ジーナのおみせのいぬのリュックの、毎日の大活躍を軽やかに描いたおしゃれな絵本。 ジーナのがんばりも、ちびっこの憧れの的。 パリ(かな？)の香りとやきたてのパンの香りが、ページからふわふわこんがり、ただよってきそう。 リュックはパンやのいぬ。まちいちばんのおいしいパンをつくる可愛いジーナの、だいじなお手伝いいぬです。 お日さまより朝早く、たまご屋さんのトラックの配達の音で目を覚ましたら、さあ、リュックの出番、ねぼすけジーナを起こすのです。 ジーナのパンづくりのはじまりです。 ・・・ のびのびと明るいタッチで、パンやのジーナの充実した一日と、名コンビのリュックのお仕事ぶりを軽やかに描いた、おしゃれな絵本。 パリのような町のたたずまい、にっこりてきぱきと仕事をこなすジーナの鮮やかな手さばき、リュックの愛らしいお手伝い、こんがりおいしそうなやきたてのパンたちのお店いっぱいに並んだ様子と、ちびっこの憧れをかきたてる要素がぎゅっといっぱいつまっています。 もっとジーナとリュックに会いたくなったら、楽しい続編をどうぞ。 ▲上へ    『リュックのピクニック』ポプラ社 ≫特集＊ふわふわパン＊えほん ≫特集＊いぬ＊えほん  『リュックの ピクニック』 いちかわなつこ・作絵 ポプラ社 2003年 きょうはぱんやさんはおやすみ、リュックとジーナはピクニック。 楽しく市場で買い物をして、おいしいサンドイッチをつくって、自転車でさあしゅっぱつ。 ・・・ 元気なリュックの大活躍と、にぎわう町の風景が楽しめる明るい絵本。   きょうはパンやさんがおやすみのひ。 リュックとジーナはなかよしの親子と、自転車でピクニックに出かけます。 まずは、市場でお買い物、ジーナ特製サンドイッチをつくります。 それからみんなで、郊外のぶどうばたけを眺めながら坂道をのぼって、気持ちのいい丘の上の公園へ。 けれどでこぼこの坂道で、あらら、たいへん、ジーナたちのおぺんとうが、自転車のかごから・・・。 朝起きてから、ピクニックまでの楽しい一日を、丁寧にみずみずしく描いた絵本。 今日もリュックは大活躍、大手柄。 明るい色の、あこがれの異国の市場のにぎわう様子や、さわやかな郊外の風景がきれい。 ▲上へ   『リュック、コンクールへいく』ポプラ社 ≫特集＊ふわふわパン＊えほん ≫特集＊いぬ＊えほん 『リュック、 コンクールへいく』 いちかわなつこ・作絵 ポプラ社 2005年 パンやさんのジーナといぬのリュックは、あこがれのパンコンクールをめざして、毎晩練習、練習。 おいしいパンが焼けるでしょうか。 マーマレード・ジャムをぬったパンみたいにとろりとみずみずしくて、ほかほかおいしそうな、甘酸っぱい絵本。 パンやさんのジーナといぬのリュックは、いちばでパンのコンクールのポスターをみつけました。 審査員に、あこがれのパン職人・ブーカさんの名前があります。 「よーし、さんかしよう！」 ジーナが作ることにしたのは、思い出のいっぱいつまったあまいクグロフ。 ジーナは毎晩、お店の後で、練習を重ね・・・。 ジーナのさわやかな張り切る姿と、おいしそうなパンのイラストで、とても温かく心が満たされる絵本。 頑張れ、ジーナ、なんて、リュックと一緒に応援しちゃいますよね。 明るく軽やかな筆づかい、華やかな色使いに、こんがりキツネ色のパンが映えて、きれい。 ジーナと一緒にわくわくどきどきする物語は、ほんの少し、大人の甘酸っぱさかも。 頑張れ、ジーナ！ ▲上へ   『ごはんのうた』ポプラ社 ちいさなうたえほん 『ごはんのうた』 いまむらあしこ・さく いちかわなつこ・え 2006年 ゆうやけこやけ、うさぎもたぬきも、ばんごはん。 ぼくのごはんはなんだろな？ もりもりたべて、みんなとあそぼ！ のびやかな明るい絵と、口ずさみやすいやさしい文の、ほほえましいちいさなうたえほん。 思わずにっこり、幸せな気持ちに満たされます。 ゆうやけこやけ、こんやのごはんはなんだろな？ のはらのうさぎは、たんぽぽサラダ。 いちばんぼーし、みーつけた。 おやまのたぬきは、どんぐりシチュー。 にーばんぼーし、みーつけた。 ・・・ 思わず口ずさんでしまうような、愛らしいちいさなうたに、いちかわなつこさんののびのびした水彩の絵がやさしくとけこんだ絵本。 赤ちゃんの手になじみやすいこぶりの大きさで、角が丸く作られています。 のどかですこしなつかしい、緑いっぱいの森の風景が、みずみずしくて、きれい。 若草色と蜜柑色が、新鮮でかぐわしい風を運んでくるよう。 少しずつ異なる緑色を軽やかに重ねた、境界線のやわらかいタッチが、独特の明るくふんわりした雰囲気。 幸せな夢とメルヘンとあこがれのいっぱいつまったこの世界が親子で気に入ったら、シリーズ全部集めたくなってしまう、可愛い絵本。 ごはんをもりもり食べたくなるね。 ポプラ社の同じシリーズには、『おそうじのうた』▼、『おやすみなさいのうた』▼があります。 ▲上へ   『おそうじのうた』ポプラ社   ちいさなうたえほん 『おそうじのうた』 いまむらあしこ・さく いちかわなつこ・え ポプラ社  2006年 ぼくんちのおそうじ、こんなふう。 きつねさんのおそうじ、どんなふう？ ぼくだっておてつだい。 きれいになったら、なにしよう？ おそうじのお手伝いが楽しくなるような、愛らしいおそうじのうた。 それぞれの動物たちのお部屋の中も魅力的。 ▲上へ   『おやすみなさいのうた』ポプラ社 ちいさなうたえほん 『おやすみなさいのうた』 いまむらあしこ・さく いちかわなつこ・え ポプラ社  2006年 ねんねんころり、 とん、ころり。 ぐずっているのは、おやまのうさぎ？それともぼうや？ いつまでも眠りたくない元気な子どもにとって、おやすみなさいは一仕事。 ねかしつける大人だって、あれこれ一苦労してますよね。 ぐずらず、ぐっすり、ねんねんころり、できるかな？ おつきさまの表情に、心が穏やかに微笑む絵本。 この記事へのコメントを読む▼*書く▼ (この記事へ戻るには、ブラウザの戻る、をクリックしてくださいね) ▲上へ いちかわなつこさんの絵本 「あ」の絵本箱へ HOMEへ Copyright (c)2005-2007 kudolacieko All Rights Reserved