| ■エミール・ジャドゥールさんの絵本 |
Emile Jadoul ベルギー出身の絵本作家。田舎で動物とふれあって過ごした子ども時代の体験が、後に彼を創作活動へと導いた。「シーマくんとペギーちゃん」シリーズは、現在フランスで9冊が刊行される人気。邦訳絵本には、『こぐまのむースとねずみのロゼッタ』(ほるぷ出版) など。 (『シーマくんとペギーちゃん シーマくんびょうきになる』小学館 著者紹介 より) |
| 『シーマくんびょうきになる』*『ペギーちゃんのたんじょうび』 |
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『シーマくんとペギーちゃん シーマくんびょうきになる』小学館
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『シーマくんとペギーちゃん シーマくんびょうきになる』 作 エミール・ジャドゥール 訳 石津ちひろ 小学館 2006年
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シーマくんとペギーちゃんはとってもなかよし。 ある日、シーマくんの顔に見慣れない赤い点々があらわれて・・・。
赤いぼつぼつをめぐる、シーマくんのとぼけた推理と、気になるペギーちゃんのするどい指摘が、あっけらかんと楽しい絵本。 赤い点々は、シーマくんとペギーちゃんの仲のよさを証明してくれるものですよね、きっと!
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ちょっぴりあまえんぼうの、しまうまのシーマくんと、ちょっぴりおしゃまな、ペンギンのペギーちゃんの元気なお話。 とはいえ、今日の元気はなんだかちょっといつもとちがうみたいですよ・・・。
「ねえ、シーマくん!はなにあかいものがついてるけど、どうしたの?」 「ペギーちゃんもきがついた? いままでぼく、ピエロごっこしてたの」 「あら、そうなの。 でも、ほっぺもあかいわ!」 「ほんとに?たぶんおひさまのせいだよ」 「ふーん、じゃあ・・・」 ・・・
赤いぼつぼつを顔にくっつけて、だんだん体中に勢力範囲を広げながら、あまり頓着していない無邪気なシーマくんと、なんだかむずむず(?)気になるペギーちゃんの、ほほえましくて愉快なお話。 赤インクやケチャップのはねかしたあとみたいな、赤いぼつぼつはいったいなんでしょね。 ひとごとみたいに、あっさりと推理してかたをつけようとするシーマくんが、とぼけたいいお味だしてます。 そうそう、赤い点々が、食べこぼしや、落書きや、しみや、よごれや、何かのきれっぱしがくっついたものだとすると、やんちゃなちびっこは思い当たるフシがいろいろあるかもしれないですよね。 でもいつしか、なんとなくぼんやりとしてきたのは、とぼけた持ち味だけのせいではないかもしれませんよ・・・。
くっきりとした黒い輪郭線の、明快で愛らしい絵で、元気いっぱいの子どもたちの、病気を描いた楽しい絵本。 ペギーちゃんとシーマくんを彩る、澄んだ夜空のような、遠い宇宙のような、のびやかな紺色がきれい。 赤い点々の謎がとけていく展開も愉快ですが、シーマくんのちいさな不安がとけていく場面がいとおしくて、とっておきのシリーズになりそうな予感です。
原書は『EMILE EST MALADE』Hachette Livre,Paris 2005 とあります。
原書ではEMILEがシーマくんのことだとしたら、作者のお名前と同じなので、もしかすると重ねているのかな??なんて思ったり。
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『シーマくんとペギーちゃん ペギーちゃんのたんじょうび』 作 エミール・ジャドゥール 訳 石津ちひろ 小学館 2006年
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シーマくんの大きなかばん、いったい何が入っているのかな? ペギーちゃんの夢いっぱいの愉快な想像と、シーマくんのほのぼのした応答が楽しい絵本。 もしも中身が何かわかっても、ペギーちゃんの豊かな発想と、シーマくんのあったかい気持ちにはかなわないね!
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「ねえシーマくん、そのかばん なにがはいっているの?」 「あててみてよ、 ペギーちゃん」 「うーん、もしかして、・・・キリン?」 「まさか!くびが ながすぎてはいらないよ」 「じゃあ・・・」 ・・・

二人の色でもある紺色と、青く広がる空、可憐な花をちりばめた緑の野原のコントラストがきれい。 すうっと横にのびる筆のタッチが、不思議な空間をつむぎだしている感じです。 ペギーちゃんの無邪気な想像に対する、シーマくんの返事と、かばんの変身のくりかえしが、とっても楽しくてしゃれていて、いつまでも聞いていたくなります。 とっておきのかばんの中身も、ふたりの仲のよさがあらためてわかって、ほっこり、にっこり。
原書は『UNE SURPRISE POUR LILOU』Hachette Livre,Paris 2005 とあります。
ちょっぴりあまえんぼうのシーマくんと、おしゃまなペギーちゃんの、いつまでも聞いていたいおしゃれでお茶目なやりとりの、小さな絵本はほかにも、『なにしてあそぶ?』、『はらぺこシーマくん』(ともに小学館)があります。↓
 
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エミール・ジャドゥールさんの絵本 「あ」の絵本箱へ

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