あれ、なんだろう? 「ぎゅうにゅうが こぼれたの?」 紺碧の地にはっきりと、何かをこぼしたような、ドラマチックな白い跡。 つづいてめくると、 「うさぎさん だね」 もやもやとした白い跡は、耳長の白うさぎに。 つづいてめくると・・・ 小さい子の目はランラン、見定めんと釘付けかも。 ところでこの絵本・・・。
どこかで確かに見た、と思ったら、『あれみるくかな?』(ほるぷ出版、品切れ)として、1976年に出版されていたのですね(上記洋書表紙画像と同じ表紙)。 矢川澄子さんによる訳の『あれ みるく かな?』は、ハードカバー、32p。 『あれ、なんだろう?』は、「主婦の友はじめてブックシリーズ」の一冊で、角の丸いボードブック、表紙裏表紙もあわせて、22p。 その表紙も、用いられている紙質も、印刷の色の仕上がりも、それぞれに異なり、そもそもの版型が異なるので、イラストの大きさも異なっています。そして一番異なるのは、用いられているイラストの数。 『あれ、なんだろう?』は、『あれ みるく かな?』より、4場面、少なくなっています(たとえば、上記洋書表紙画像の真ん中のもやもやの「てんし」は、『あれ、なんだろう?』にはありません)。ページ数の関係かな?赤ちゃん向けに厳選したのかな??? それにしても生まれたての赤ちゃんのように好奇心いっぱいで、しぼりたてのミルクのように滋養たっぷり、心に青空が広がっていくような自由な絵本。
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