■アン&ポール・ランド夫妻の絵本 |
アン・ランド Ann Rand・・・絵本作家。 ポール・ランドPaul Rand・・・1914年、ニューヨーク生まれ。アメリカを代表するグラフィックデザイナーの一人。 パートナーであった二人が発表した絵本は、『ぼくはいろいろしってるよ』(福音館書店) 、『ことば』 『ちいさな1』▼(以上ほるぷ出版)、『きこえる!きこえる!』(集英社)▼の4冊。すべて娘の「キャサリンへ」と最初のページに記されています。 (『きこえる!きこえる!』集英社 表紙カバー裏見返し 著者紹介より) |
『きこえる!きこえる!』*『ちいさな1』 |
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『きこえる!きこえる!』 ことば=アン・ランド え=ポール・ランド やく=たにかわ しゅんたろう 集英社 2007年
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きこえるよ・・・ みみをすましてごらん
はずむような絵と文で、聴覚と視覚をとらえる鮮烈な絵本。健やかに成長する子どもの、内と外の世界が広がっているよう。
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きこえるかな? 1970年にかかれたアン&ポール・ランドの絵本を谷川俊太郎がはじめて日本語にしました(ぱちぱちぱち!) と、表紙の帯のコピーにあります。 もうそれだけで、どきどきどき、わくわくわく、期待度大にふくらんでしまう夢の絵本。 以前、どこかのおしゃれな洋古書のネットショップで、原書のこの衝撃的表紙を拝見して(もちろん売り切れ)、心をがっちりつかまれてしまったのは、きっと私だけではないはず!?
さてさて、待望の中身は・・・大胆な切り絵のような、色と形が自由にはじけた、遊び心満載のページが満載。 元気いっぱいのイラストとテキストから、好奇心いっぱいのぼくの毎日が見えるよう。 ぼくを取り巻くいろいろなものに目を向けて、耳をかたむけて、体中で世界を感じようとしているぼく! 明るく前向きで、何でももっと知りたくて、体の中にバネを持っているような、はつらつとした健やかな子どもの姿が、浮かび上がってくるような絵本。
アマゾン洋書では、原書はこちら↓かしら?
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『Listen! Listen! (ハードカバー)』 Harcourt Brace (1970/4/22)
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『ちいさな1』 アン・ランド& ポール・ランド作 谷川俊太郎訳 ほるぷ出版 1994年
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ただのひとりぼっちで、他の数から拒まれ続けるちいさな1の行く手が、つぎつぎと鮮烈な画面で繰り広げられる美しい絵本。 シンプルな絵と文が、心地よい刺激を与え続けてくれます。
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ちいさな1はつえみたい。 いっぽんのただのせん。 ただの1はひとりぼっち。 「きみたちみたいに2になりたいな」 おさらのうえの2このなしに ちいさな1ははなしかけたけれど、 「あっちいけ」 ・・・
単純で明快で、心弾むような色と形と文で、ひとりぼっちのちいさな1の道のりを描いた古典絵本。 無邪気な線と、大胆な色の面の、コラージュのような自在な組み合わせが、目にも鮮やかで心地よい刺激。 拒まれ続けて、しょぼくれたり、強がったり、ぐちったり、やけっぱちになりそうになったりする、ひとりぼっちのちいさな1の物語は、どこかいつしか、だれの内面にも重なって、いとおしくなってしまいそう。 軽やかな文と、華やかな絵から流れるさまざまなメッセージに、子どもも大人も魅了される絵本。
原題は『Little 1』 初版は1962年だそうです。 「1962年に発表された後、長く絶版状態になっていたこの本は、稀覯本として、グラフィックデザインの愛好家たちの間などで秘蔵される貴重な絵本でしたが、この傑作を再び現代の子どもと大人たちに届けようと、1991年、アメリカで復刊が実現しました。」 と、表紙カバー裏見返しにあります。
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『Little 1: . (ハードカバー) 』 Chronicle Books Llc (Juv) (2006/4/30)
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